ヴァンドギャルド

ヴァンドギャルド（Vin de Garde）

ヴァンドギャルドは、2016年2月20日生まれの日本の競走馬で、フランス語で「長期熟成しておいしくなるワイン」という意味を持つ名前が特徴です。競走馬として彼は数々のレースでその才能を発揮し、特に2020年の富士ステークスでの勝利が際立っています。

戦績

2歳（2018年）

ヴァンドギャルドの競走キャリアは、2018年9月22日の2歳新馬戦から始まりました。このレースでは1番人気に支持され、北村友一騎手を鞍上に迎え、後方からの追走を経て見事に優勝を果たしました。その後、11月17日に東京スポーツ杯2歳ステークスへ出走。中団追走から直線で追い上げましたが、ニシノデイジーに敗れて3着。12月のホープフルステークスでは6着に終わり、初シーズンを締めくくりました。

3歳（2019年）

3歳シーズンは順調ではなく、初戦のきさらぎ賞では4着に終わります。次の毎日杯では3着をマークしましたが、アーリントンカップでは9着と厳しい結果が続きました。その後の休養を経て復帰すると、9月の1勝クラスでは福永祐一騎手を鞍上に快勝し、10月の三年坂特別でも連勝を達成します。後にはウェルカムステークスをも制し、3連勝でオープンクラス入りを果たしました。

4歳（2020年）

4歳の初戦として東京新聞杯へ出走し、2番人気ながら6着に終わります。マイラーズカップで3着に入った後、待望のグレードIレースである安田記念へ出走しましたが、ここでは期待に応えられず10着についりました。しかし、10月の富士ステークスでは重賞初制覇を達成し、11月のマイルチャンピオンシップでは6着に留まりました。

5歳（2021年）

5歳初戦の東京新聞杯で再び1番人気に推されたものの4着の結果。続くドバイターフでは海外での競走に挑み、好スタートからレースを進めたものの英国馬に敗れて2着となります。帰国後の毎日王冠では8着、ブリーダーズカップ・マイルでも12着と厳しい結果が続きました。

6歳（2022年）

6歳シーズンは再びドバイターフからスタート。レースでは3着の好成績を収めましたが、安田記念では15着に終わり、さらなる休養に入ります。

7歳（2023年）

サウジアラビア遠征で初のダートレースに挑みますが11着、ドバイターフでも14着と結果が振るいません。その後、左前肢屈腱炎が明らかになると、競走生活から引退することが発表されました。引退後は種牡馬として新たな道を歩むことが決まり、既にいくつかのオファーも入っています。2023年4月25日にはブラジルでの種牡馬入りが発表され、ディープインパクト産駒の初の導入となることが注目されました。

血統と家系

ヴァンドギャルドの半弟には、2023年京成杯および皐月賞を勝利したソールオリエンスがいます。また、母スキアの従姉妹には英1000ギニーやオークスを制したLoveが名を連ねています。これらの血統的バックグラウンドが、彼の競争成績に寄与していることは間違いないでしょう。

このように、ヴァンドギャルドは競走馬としての輝かしい経歴を持ち、今後の種牡馬としての展開にも期待が寄せられています。

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