ヴィダ 故郷の母が遺したもの

『ヴィダ 故郷の母が遺したもの』

『ヴィダ 故郷の母が遺したもの』（原題: Vida）は、2018年から2020年まで放送されたアメリカのテレビドラマで、全22話から成る作品です。このドラマは、メキシコ系アメリカ人の姉妹であるエマとリンが、母親の死に伴い再び過去の地、ロサンゼルスのイーストサイドで同居することになる様子を描いたコメディで、家族の絆や自らのアイデンティティを見つめ直す姿が印象的です。監督・脚本を担当したのはターニャ・サラチョで、主演にはメリッサ・バレラとミシェル・プラダが名を連ねています。

あらすじ

物語は、母の死去を受けてロサンゼルスに戻ってきた姉妹、エマとリンの再会から始まります。しかし、2人はそれぞれの性格やライフスタイルが異なり、再び一緒に生活することに対して抵抗感を抱いています。食事に対する考え方が異なるため、リンがヴィーガンであるのに対し、エマは全く違う食生活を送っています。この姉妹は、共に母の過去や自分たちの成長を振り返る中で衝撃的な真実に直面することになり、互いに心の距離を縮めていく過程が描かれます。

登場人物

• - リン・ヘルナンデス（演: メリッサ・バレラ）: エマの姉で、ヴィーガンに徹しています。
• - エマ・ヘルナンデス（演: ミシェル・プラダ）: リンの妹で、彼女の生活と逆のパターンを持っています。
• - エディ（演: セル・アンソアテギ）: 亡き母ヴィダの夫で、家族関係の重要な部分を占めています。
• - マリ（演: チェルシー・レンドン）: 活動家で、物語の中で姉妹のサポート役となります。
• - ジョニー（演: カルロス・ミランダ）: リンの元カレであり、過去の恋愛を巡るドラマが描かれます。

製作背景

本作の制作は2016年に始まり、元々のタイトルは「Pour Vida」でした。ターニャ・サラチョがショーランナーとして、ラテン系のスタッフを起用し、LGBTQの視点を含む物語作りに力を注いでいます。2018年には放送が開始され、2シーズン目が発表されたのち、2020年に3シーズン目が最終シーズンとして放送されることが報じられました。

評価

『ヴィダ』は、批評家から高評価を得ており、各シーズン共にRotten Tomatoesで100%の支持率を記録しています。特に第1シーズンは8.06点を獲得し、その斬新な視点とストーリーテリングが際立っています。ドラマ全体を通して、姉妹の関係性や文化的アイデンティティの探求が高く評価され、視聴者に深い感動を与えました。

受賞歴

本作は第30回GLAADメディア賞で最優秀コメディシリーズ賞を受賞しており、その影響力と重要性が認められています。

日本では、2020年4月に動画配信サービスのApple TVチャンネル「STARZPLAY」で視聴可能になりました。特に家族や文化をテーマにしたストーリーが好評を博しています。

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