ヴィルドジャルタ

ヴィルドジャルタ (Vildhjarta)

概要

ヴィルドジャルタはスウェーデンのヘヴィメタルシーンを代表するジェントバンドで、2005年にギタリストのダニエル・バーグストロームとジミー・オーカーシュトローム、そしてベーシストのヨハン・ニベリによって設立されました。バンド名は人気テーブルトークRPG「Drakar och Demoner」に登場する「Vildhjärta」に由来し、英語では「Wild Heart」を意味します。この名前には、彼らの音楽スタイルやテーマに深い影響を与えています。

経歴

ヴィルドジャルタは、2009年に初のEP「Omnislash」を自主リリース後、2011年にセンチュリー・メディア・レコードと契約を結びました。バンドは自身の音楽が「ヘヴィでダークなサウンド」であると考えており、この方針に基づき、クリーンボーカルのロバート・ルチアーニに脱退を勧告しました。ロバートとバンドの関係は、現在も良好です。彼に代わって新しくバンドに加入したのは、ヴィルヘルム・ブラディンです。彼を迎え入れた後、コンセプトアルバム「Måsstaden」をリリースし、その名を広めました。

その後、バンドはデビューアルバムを引っ提げてインド、ロシア、ヨーロッパを回るツアーを行いますが、2012年にはジミー・オーカーシュトロームにも脱退を求めました。こちらも両者の関係は円満です。また、Invictus Guitarsからのエンドーズ契約のオファーも断りました。

2013年9月30日には、2ndEP「Thousands Of Evils」をリリースし、さらなる飛躍を遂げます。

音楽性

音楽スタイルはデビュー当初から変化しており、最初のEP「Omnislash」では、ハイトーンのクリーンボイスとグロウルが交じり合っていましたが、現在はクリーンボーカルをほとんど排除し、グロウルとスクリーチによるツインボーカルがメインとなっています。このスタイルは、よりアグレッシブでヘヴィなサウンドへと進化しており、特に不規則なリズムのギターリフやチョーキング、そして不協和音を多く取り入れています。さらに、クリーントーンのギターが奏でる哀愁漂うメロディやアルペジオも特徴です。

総じて、ヴィルドジャルタの楽曲はダークで邪悪な雰囲気が漂い、聴く者に強い印象を与えます。

メンバー

現在のメンバーは次の通りです：

• - ダニエル・エーデル（ボーカル、2007年 ～）
• - ヴィルヘルム・ブラディン（ボーカル、2011年 ～）
• - ダニエル・バーグストローム（ギター・メインコンポーザー、2005年 ～）
• - カレ・トーマー（ギター、2009年 ～）
• - ヨハン・ニベリ（ベース、2005年 ～）
• - バスター・オデホルム（ドラム、2014年 ～、Humanity's Last Breathでも活動）

元メンバーには、デイヴィッド・リンドクビスト（ドラム、2008年 ～ 2014年）、ロバート・ルチアーニ（ボーカル、2008年 ～ 2011年）、ジミー・オーカーシュトローム（ギター、2005年 ～ 2012年）などがいます。

ディスコグラフィー

• - オリジナル・フル・アルバム

- Måsstaden (2011年)

• - EP

- Omnislash (2009年)
- Thousands Of Evils (2013年)

• - ミュージック・ビデオ

- Dagger
- Benblåst

興味深い事実

バンドが使用する「thall」という言葉は、メンバーのダニエルとカレがMMORPG「World of Warcraft」の掲示板で見かけた敵キャラクター名「Thrall」を間違えて書いたことに由来します。この言葉が持つユーモアと元の意味は、彼らの音楽やスタイルに独自の風味を加えています。

この「thall」という表現は、音源をWeb上に投稿する際に、ジェントという新しい音楽ジャンルを指し示すために使われており、「Vildjharta is a true thallent.」のような表現で人気を博しました。

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