ヴィンス・フィリップス

ヴィンス・フィリップスのプロフィール

ヴィンス・フィリップスは、1963年7月23日にアメリカ・フロリダ州ペンサコーラで誕生したプロボクサーで、元IBF世界スーパーライト級王者として知られています。彼のボクシングキャリアは、アマチュア時代から始まり、数々の成果を上げてきました。

アマチュアボクシングの栄光

フィリップスは、アマチュアボクシング界での活躍も卓越しており、1985年と1986年の全米アマチュアボクシング選手権で連続優勝を果たしました。これにより、彼はプロボクシング界においても期待のホープとして注目されるようになったのです。

プロ転向とタイトル獲得の道

1989年にプロデビューを果たし、すぐにその才能を証明します。1992年4月9日には、無敗でIBFインターコンチネンタルスーパーライト級王座を獲得。彼はこの王座を獲得した後、1996年にはアイク・クォーティーと対戦し、WBA世界ウェルター級王座への挑戦を試みますが、残念ながらTKO負けを喫しました。

頂点への挑戦

1997年5月31日、フィリップスはコンスタンチン・チューとのIBF世界スーパーライト級王座を賭けた試合に臨みます。この試合では事前の予想を覆し、10ラウンド目に左アッパーを決めてTKO勝ちし、王座を獲得しました。この勝利は、リング誌が選ぶ番狂わせ・年間最優秀試合にあたるアップセット・オブ・ザ・イヤーに選ばれました。王座防衛を3度成功させたものの、1999年にはテレン・ミレットに敗北し、タイトルを失います。

再起を図るも

その後のキャリアでは、NABFやNABOの地域王座、さらにはWBUの世界王座にも挑戦しましたが、思うような成果を得ることができませんでした。2003年4月5日にはWBUスーパーライト級王者リッキー・ハットンとの対戦で大差の判定負けを喫し、その後のドラッグテストで陽性反応が出たこともあり、キャリアに影を落としました。

新たな挑戦

日本でのK-1ルールでの試合も経験し、2003年11月18日に魔裟斗と対戦。試合結果は2ラウンド15秒でKO負けと、厳しい結果に終わりました。契約体重をオーバーしていたこともあり、試合運びに影響があったとも考えられます。

最後の輝き

2005年、フィリップスはWBCアメリカ大陸ウェルター級に再挑戦し、流れを取り戻しましたが、2006年6月にはヘスス・ソト・カラスに敗北し、再び無冠となります。

戦績

フィリップスのキャリアをまとめると、アマチュア戦績は100戦90勝10敗、プロ戦績は61戦48勝34KO12敗1分となります。彼のプロキックボクシングでの戦績は、1戦1敗となっています。

獲得タイトル

フィリップスは、以下のタイトルを獲得しました：

• - IBFインターコンチネンタルスーパーライト級王座
• - WBCアメリカ大陸スーパーウェルター級王座
• - IBF世界スーパーライト級王座

的確な技術と精神力でリングを駆け抜けたフィリップス。そのキャリアは多くのボクシングファンにとっての刺激であり、彼のストーリーはプロボクシングの魅力を物語っています。

もう一度検索