ヴィンス・ロンバルディ・トロフィー

ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーは、NFLの頂点を決めるスーパーボウルにおいて、勝利チームに与えられる特別なトロフィーです。その名は、第1回と第2回のスーパーボウルを制覇したグリーンベイ・パッカーズの名将、ヴィンス・ロンバルディに敬意を表して名付けられました。

このトロフィーが初めて授与されたのは、1967年のAFL-NFLワールドチャンピオンシップゲームです。そして、第45回スーパーボウル（2010年）からは、スーパーボウルの公式ロゴにもその姿が描かれるようになりました。

デザインと製造

トロフィーは、高級宝飾品ブランドであるティファニーによって製作されています。素材にはスターリングシルバーが用いられ、アメリカンフットボールのボールを模したデザインが、三角錐の台座の上に配置されています。その美しい造形には、約1万2千ドル（約140万円）の価値があり、高さは約56cm、重さは約3.2kgです。1つのトロフィーを完成させるためには、72時間もの時間が必要とされます。

永久保持

他のスポーツの優勝トロフィーとは異なり、ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーには持ち回りルールがありません。毎年新たに製作されるため、優勝チームはトロフィーを永久に保持することができます。スーパーボウルの当日、勝利チームに授与された後、スーパーボウルの日付と対戦スコアが刻印され、その栄光の証としてチームのコレクションに加わります。つまり、スーパーボウルで優勝した経験を持つチームは、優勝回数と同数のトロフィーを所有していることになります。

他のスポーツのトロフィー

アメリカには、ヴィンス・ロンバルディ・トロフィーのように、各スポーツの頂点を極めたチームに与えられる象徴的なトロフィーが数多く存在します。

スタンレー・カップ（NHL優勝チーム）
コミッショナーズ・トロフィー（MLBワールドシリーズ優勝チーム）
* ラリー・オブライエン・トロフィー（NBA優勝チーム）

これらのトロフィーは、それぞれのスポーツの歴史と伝統を体現しており、優勝チームにとって最高の栄誉の証となっています。

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