ヴォバルノ

ヴォバルノは、イタリア共和国の北部に位置するロンバルディア州に属しており、その中のブレシア県南東部に所在する基礎自治体、すなわちコムーネです。この地にはおよそ8,200人の人々が暮らしており、ブレシア県内においては中規模の自治体と位置づけられます。

地理的に見ると、ヴォバルノは興味深い位置にあります。特に、風光明媚なガルダ湖の南西岸にある観光地サロからは、北へわずか4キロメートルという近距離にあります。また、ブレシア県の中心であるブレシア市からは、東北東におよそ25キロメートルの距離に位置しています。さらに広域で捉えると、ロンバルディア州の州都ミラノ市からは、東北東へ104キロメートルほど離れています。ヴォバルノの周囲は多くの自治体と接しており、具体的にはカポヴァッレ、ガルドーネ・リヴィエーラ、ガルニャーノ、プロヴァーリオ・ヴァル・サッビア、ロエ・ヴォルチャーノ、サッビオ・キエーゼ、サロ、トスコラーノ＝マデルノ、トレヴィーゾ・ブレシャーノ、ヴィッラヌオーヴァ・スル・クリージといったコムーネが隣接しています。

ヴォバルノは、中心市街地だけでなく、複数の分離集落（フラツィオーネ）によって成り立っています。これらの集落には、カルペネーダ（Carpeneda）、カルヴァンノ（Carvanno）、コッリオ（Collio）、デガーニャ（Degagna）、エーノ（Eno）、モーリア（Moglia）、ポンペニーノ（Pompegnino）、テリエ（Teglie）などが含まれます。これらの集落が一体となってヴォバルノという自治体を形成しています。また、この地域は、山岳部における自治体間の連携を目的とした広域行政組織である「ヴァッレ・サッビア山岳部共同体」の一部でもあります。この共同体の事務所はヴェストーネに置かれ、地域の振興や課題解決に取り組んでいます。

自然環境に関連して、ヴォバルノはイタリア国内の気候分類において「zona E, 2560 GG」に区分されています。これは、暖房を必要とする期間やその程度を示す指標に基づいた分類であり、一般的にこの区分は比較的冬が寒く、年間を通じて一定期間の暖房が必要とされる地域であることを示唆しています。地震のリスクについても評価されており、イタリアの地震リスク階級では「zona 2 (sismicità media)」に分類されています。これは、中程度の地震リスクを有する地域であることを意味しており、防災に関する意識や対策が求められる地域と言えます。

国際交流の側面では、ヴォバルノは姉妹都市提携を結んでいます。提携相手はハンガリーの都市シューメグ（Sümeg）であり、この友好関係は2008年に正式に締結されました。このような国際交流は、文化や人々の相互理解を深める機会となっています。

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