ヴォルムス大聖堂

ヴォルムス大聖堂：歴史と建築美が織りなす荘厳な空間

ヴォルムス大聖堂は、ドイツのラインラント＝プファルツ州ヴォルムスに位置する、街のシンボルとも言える重要な大聖堂です。シュパイアー大聖堂やマインツ大聖堂と共に、ライン川沿いに建てられたロマネスク建築の傑作として知られています。その堂々たる姿は、訪れる人々を圧倒し、深い感動を与えます。

ヴォルムス大聖堂の特徴

大聖堂の外観は、4つの円柱塔と2つの大きなドームが特徴的なバシリカ様式です。赤い砂岩の自然色が用いられ、荘厳でありながらも温かみのある印象を与えます。内観もまた、外観同様に赤色砂岩が用いられており、荘厳さと質素さが調和した独特の雰囲気を醸し出しています。

ヴォルムス大聖堂の歴史

大聖堂の建設は1110年に始まりました。当初の建物は、敷地の見取り図と西側の塔の下側部分にその面影を残しています。1181年までにはほぼ竣工しましたが、その後も増改築が重ねられました。13世紀には西側の聖歌隊席とアーチ形天井が、14世紀には精巧な南側入口が建設されました。また、中央のドームも改装されています。

古い時代に建てられた部分は装飾が簡素ですが、後の時代に建てられた部分も、当時の建築技術の粋を集めた優れた出来栄えです。ゴシック時代に建てられた南側の出入り口の上には、魂の救済の物語を描いた独特な彫刻が施されています。また、教会部の洗礼堂には、15世紀後期に製作された石のレリーフ像が5体安置されています。

ヴォルムス大聖堂の規模

大聖堂の全長は110メートル、幅は27メートルです。建物西端の近辺に位置する翼廊を含めると、幅は36メートル（内部寸法）になります。聖堂の身廊部分は高さが26メートル、円屋根の下は40メートルあります。その巨大なスケールは、訪れる人々を圧倒します。

ヴォルムス大聖堂は、その美しい建築様式と豊かな歴史を通じて、訪れる人々に深い感動を与える場所です。ヴォルムスを訪れる際には、ぜひ足を運んでみてください。

外部リンク

ヴォルムス大聖堂公式ホームページ（ドイツ語）)
大聖堂の画像（ドイツ語）)

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