一六本舗

株式会社一六の概要

愛媛県松山市に本社を構える株式会社一六（いちろく）は、1883年に設立された日本の著名な製菓業者であり、松山市の老舗企業として広く知られています。社名の「16」は創業年に由来し、今でもその名の下で様々なスイーツを世に送り出しています。拠点としている松山市では、タルトや醤油餅などの郷土菓子をはじめ、ケーキなどの和洋菓子を多種多様に製造・販売しており、中でもタルトは特に人気があります。

商品と取扱店舗

一六の製品は、いよてつ髙島屋を筆頭に、県内の主要百貨店やスーパー、JR松山駅の売店、松山空港、さらにはサービスエリアや土産物店など広範囲に渡って購入可能です。特にITM系列のセブンスター店舗には、全店に一六の店舗が併設されているため、さらにアクセスが容易となっています。直営売店も多く展開しており、大街道商店街や道後温泉商店街にも複数の店舗を持っています。

一六は、タルトを中心にカステラや醤油餅なども展開しています。特にタルトに関しては、特徴的な製法で、スライス販売を行うほか、自動包装機を使用した効率的な製造プロセスを導入しています。また、タルトの機械化により、製品の品質と生産性を大幅に向上させることに成功しました。

歴史的背景

一六の歴史は、1883年にまで遡ります。創業者である玉置貞次郎が、松山市の大街道に一六本舗を設立したのが始まりです。1951年には、有限会社一六を設立し、1964年には新社屋を襲い、さらに1968年にはタルトのスライス販売を開始し、自動化にも取り組みます。これ以降も株式会社一六として法人化し、多様な事業展開を行っています。

1972年には本社の移転を行い、この頃よりスーパーマーケット業界にも進出しました。1980年代にはさらなる企業の再編が行われ、1994年には卸センターと流通センターを新設し、1996年には製造・販売部門を統合した新しい会社として運営がスタートしました。

マーケティングとメディア露出

一六は、地域に根ざした企業の特徴を活かしながら、愛媛県内のメディアで多くのCMを放送しています。特に、タルトの広告には社長や有名な映画監督が出演し、地域文化の一部として親しまれています。クリスマスシーズンには、同社のケーキのCMソングである『踊れサンタクロース』が流れ、多くの人々に愛されています。

まとめ

株式会社一六は、長い歴史と伝統を背景に、製品の多様性と品質の向上に力を入れている愛媛県の製菓業者です。地元だけでなく、県外にも店舗を展開し、愛媛の味を多くの人に届けていることが強みとなっています。地域貢献の姿勢を忘れず、進化し続ける株式会社一六は、これからも応援したい企業の一つです。

もう一度検索