一宇村立片川小学校

一宇村立片川小学校の歴史と変遷

一宇村立片川小学校（いちうそんりつ かたがわしょうがっこう）は、徳島県美馬郡つるぎ町一宇字大横に存在していた公立小学校です。この学校は、地域教育の重要な資源として機能していましたが、少子化や様々な理由により、1978年4月1日に休校し、同日に近隣の一宇村立古見小学校に統合されました。

校舎と環境の変化

片川小学校は、旧貞光町の最も奥まった山から、西の石堂山までの約10kmにわたって連なる尾根の西端に近い場所に位置していました。新校舎は南斜面に広がる大横地区の麓に建てられ、その跡地が今でも残っています。旧校舎は、そこから約500メートル離れた高台にあり、段々畑の中にあった木造平屋の教室と教員宿舎が並んでいました。しかし、1954年には台風の影響で旧校舎が倒壊してしまいました。その数年後の1956年に、斜面の下に建設された新校舎に移転しました。

学校の沿革

一宇村立片川小学校は、1892年（明治25年）に創立されました。1947年（昭和22年）には学制改革が行われ、一宇村片川小学校へと名称が改められました。その後、1954年には台風の影響で旧校舎が壊滅し、1956年に新校舎に移動しました。学校は1978年3月31日をもって休校となり、長い歴史の幕を閉じました。

統計・資料

片川小学校が存続していた1959年度（昭和34年度）には、全校生徒数は140人でしたが、卒業生の数は記録に残っていません。また、統合された先の学校である古見小学校は2015年3月31日に休校となっています。

アクセス手段

片川小学校にアクセスするには、最寄りのJR徳島線貞光駅を利用できました。また、バスも利用でき、古見小学校、貞光小学校へと通じていました。進学先の中学校には、つるぎ町立一宇中学校とつるぎ町立貞光中学校がありましたが、一宇中学校も2010年3月31日に休校しています。

まとめ

一宇村立片川小学校は、地域の中で重要な役割を果たしてきた学校でしたが、数々の問題から1978年にその歴史を終えました。現在でもその名残は地域に残っており、片川の教育がいかに大切にされていたかを伺わせます。徳島県内の小学校の廃校の歴史を語る上では、その存在は忘れてはならないものです。

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