一宮ジャンクション

一宮ジャンクションの詳細解説

一宮ジャンクション（いちのみやジャンクション）は、愛知県一宮市大和町に位置する、名神高速道路と東海北陸自動車道が接続するジャンクションです。このジャンクションは、全区間が高架橋構造で建設されており、鋼管井筒基礎、鋼橋脚、鋼箱桁橋などの高度な技術が用いられています。

構造と周辺環境

一宮ジャンクションは、周辺の一般道へのアクセスには、近隣の一宮稲沢北IC、一宮西IC、または一宮ICを利用する必要があります。これらのICとジャンクション間の相互利用はできません。ジャンクションの真下には、愛知県道14号岐阜稲沢線（西尾張中央道）が南北に走り、将来の一宮西港道路への接続も考慮されています。

渋滞対策

名神高速道路の下り線では、平日のラッシュ時や土日祝日、特にゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの長期連休中に、一宮ジャンクションを先頭とする渋滞が頻繁に発生します。この渋滞は、小牧IC付近や名古屋高速16号一宮線の清洲JCT付近まで伸びることもあります。この渋滞を緩和するため、2019年には加速車線と走行車線の間にラバーポールを設置し、ファスナー合流方式が導入されました。さらに、中日本高速道路（NEXCO中日本）は2021年度から一宮IC - 一宮JCT間の路肩・車線幅を減少させ、片側3車線化する工事に着手しました。この工事は2024年9月7日に上り線で完了し、交通のスムーズ化が図られています。

注意事項

名神高速道路下り線のジャンクション手前には、飛騨清見ICから先は危険物積載車両が通行禁止であることを示す標識が設置されています。これは、飛騨トンネル区間の安全を確保するための措置です。

歴史

一宮ジャンクションは、1998年12月13日に東海北陸自動車道の尾西IC - 一宮JCT間の開通に伴い、供用が開始されました。これにより、名神高速道路と東海北陸自動車道がスムーズに接続され、交通の利便性が大きく向上しました。

路線情報

E1 名神高速道路
(25) 一宮IC - (25-1) 一宮JCT - 羽島PA（下り線のみ） - (25-2) 岐阜羽島IC
E41 東海北陸自動車道
(1) 一宮稲沢北IC - (25-1) 一宮JCT - (1-1) 一宮西IC

参考文献

『東名高速をゆく』イカロス出版、2011年9月30日。ISBN 978-4-86320-484-3。

関連情報

日本のインターチェンジ一覧
* 標識ナビまっぷ 名神・東海北陸エリア - 中日本高速道路（一覧に一宮JCTの記載あり）

一宮ジャンクションは、交通の要所として、周辺地域の経済や物流を支える重要な役割を果たしています。今後の道路整備や交通対策の進展により、さらなる利便性の向上が期待されます。

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