西尾張中央道

西尾張中央道は、愛知県一宮市北方町を起点とし、西尾張地方を縦断して弥富市鍋田に至る道路です。一般的には「中央道」とも呼ばれています。この道路は、愛知県道14号岐阜稲沢線、愛知県道65号一宮蟹江線、愛知県道66号蟹江飛島線、愛知県道71号名古屋西港線の一部によって構成されています。

歴史的背景

西尾張地方を南北に結ぶ道路としては、かつて愛知県道一宮蟹江線と愛知県道一宮津島線（巡見街道）が存在しましたが、地域の主要幹線道路としては十分ではありませんでした。そこで、繊維産業が盛んな一宮市から三重県四日市港への製品輸送を円滑にするため、都市計画道路の構想が持ち上がりました。この構想は、一宮市、稲沢市、尾西市、葉栗郡木曽川町の3市1町によって計画されました。また、既存の県道一宮蟹江線のバイパス建設を求める「一宮蟹江線改修期成同盟会」も設立され、海部郡内の町村が参加しました。

これらの2つの計画が統合され、4車線（幅25メートル）、総延長30キロメートルの道路として整備されたのが「西尾張中央道」です。稲沢市を境に、以北は各市町の都市計画道路として、以南は愛知県による主要地方道改修工事として整備が進められました。当初の計画では、総工費は35億円で、3分の2が国庫、3分の1を県と各市町村が負担することになっていました。北部区間が県道となったのは1977年（昭和52年）のことです。1962年（昭和37年）に着工し、1965年（昭和40年）に「西尾張中央道」が完成。1971年（昭和46年）4月には、一部区間を除いて開通しました。

地理

西尾張中央道が通過する主な自治体は以下の通りです。

愛知県
一宮市
稲沢市
あま市
津島市
海部郡蟹江町
弥富市
海部郡飛島村
弥富市

接続する道路・鉄道

西尾張中央道は、様々な道路や鉄道と交差しており、地域の交通網において重要な役割を果たしています。

関連道路

一宮西港道路：西尾張中央道上に計画されている道路です。

参考文献

木曽川町史編集委員会 編『木曽川町史』木曽川町、1981年11月1日。
海部歴史研究会 編『近代海部郡誕生100年記念誌』津島ロータリークラブ・あまロータリークラブ、2013年10月19日。

もう一度検索