一年草 (曲)

研ナオコのシングル『一年草』は、1976年2月10日にキャニオン・レコードからリリースされた彼女の10枚目のシングルである（規格品番：A-293）。作詞は阿木燿子、作曲は宇崎竜童、編曲は竜崎孝路が手掛けた。この楽曲は、研ナオコの代表曲の一つである『愚図』の後に制作され、大きな期待が寄せられた。

『一年草』は、発売から32年後のアルバム『LOVE LIFE LIVE 弥生』でセルフカバーされている。オリジナルバージョンはハ短調で演奏されているが、『弥生』に収録されたバージョンでは変ロ短調に編曲され、新たな魅力を引き出している。

B面に収録されている『馬車道』は、横浜の馬車道を舞台にした楽曲である。歌詞には、横浜の花園橋、紅葉坂、桜木町、そして馬車道を巡る春の日の情景が描かれており、その美しい風景が目に浮かぶようだ。この曲も変ロ短調で、物悲しい雰囲気を醸し出している。

ジャケットのデザインは、増田定之が担当。7インチシングルの歌詞カードには、詩とともに『一年草』のメロディー譜、そして一年草に関する解説が印刷されている。これにより、楽曲の世界観をより深く理解することができる。

収録曲

一年草（作詞：阿木燿子／作曲：宇崎竜童／編曲：竜崎孝路） - 4分12秒
馬車道（作詞：阿木燿子／作曲：宇崎竜童／編曲：竜崎孝路） - 4分20秒

スタッフ

制作担当：鈴木亮一
A.D.：古田泰穂
録音：佐藤和弥

『一年草』は、阿木燿子と宇崎竜童のコンビによる独特な世界観と、研ナオコの情感豊かな歌声が融合した作品であり、1976年の音楽シーンを彩る一曲となった。B面の『馬車道』もまた、横浜の美しい風景を描いた佳作として、多くの人々に愛されている。

関連項目

1976年の音楽

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