一日市場駅

一日市場駅：安曇野の自然と歴史が息づく駅

長野県安曇野市三郷明盛に位置する一日市場駅は、JR東日本大糸線沿線にある駅です。駅番号は37番。周囲は自然豊かな環境に恵まれ、のどかな田園風景が広がっています。

歴史を刻む一日市場駅

1915年（大正4年）、信濃鉄道の松本市駅（現在の北松本駅）と豊科駅間開通に伴い、明盛駅として開業しました。当初は一般駅として、地域の交通を支えました。開業からまもなく、駅名は一日市場駅へと改称されました。その後、信濃鉄道の国有化を経て、1957年（昭和32年）には大糸線の全線開通とともに、現在の姿となりました。

長い歴史の中で、一日市場駅は幾多の変遷を経験してきました。貨物輸送の開始と廃止、電化による運行形態の改善、そして国鉄分割民営化によるJR東日本への移管など、時代の流れとともに変化を遂げてきました。1983年にはCTC（列車集中制御システム）が導入され、業務委託駅となりました。2017年には、開業から100年以上使用された旧駅舎に代わり、新たな駅舎が完成。木造の美しい建物は、長野県産のヒノキをふんだんに使用し、北アルプスの自然をイメージしたデザインが特徴です。

2020年には窓口の営業時間が変更となり、2025年春以降にはICカード「Suica」の利用開始も予定されています。これらの改善により、利用者の利便性向上を目指しています。

駅構造と利用状況

一日市場駅は、島式ホーム1面2線を有する地上駅です。駅舎寄りの側線は、レールの保管場所として活用されています。豊科駅が管理する業務委託駅で、駅業務はステーションビルMIDORIが受託しています。駅員は、13時15分から17時20分まで配置され、それ以外の時間は無人となります。

2023年度の1日平均乗車人員は666人です。近年は、利用状況の変化に応じて、駅施設の改良や運行形態の見直しが行われています。

新しい駅舎は、待合室部分が片流れ、事務所部分が切り妻屋根という、独特の構造をしています。木材を多用した温かみのある空間は、利用客に安らぎを与えます。

ホームは、下り1番線、上り2番線という基本的な配線ですが、一部の列車は下り列車が2番線を走行することもあります。特急列車など通過列車は全て1番線を通ります。

駅周辺とアクセス

駅周辺には、三郷郵便局、JAあづみ明盛支所、長野県道321号中堀一日市場停車場線などがあります。また、おむすびころりん本舗の本社・工場も近くにあります。三郷御岳町公園や駒海渡分水工など、自然に触れ合えるスポットも点在し、豊かな自然環境に恵まれた地域です。

隣の駅

一日市場駅の隣駅は、下り方面が梓橋駅、上り方面が中萱駅です。大糸線は、快速列車と普通列車が運行されています。

まとめ

一日市場駅は、歴史と自然が調和した、安曇野の代表的な駅です。地域の生活を支えるとともに、観光客にとっても魅力的な場所となっています。これからも、利用者の利便性を高め、地域社会に貢献していくことが期待されます。

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