一色隆司

一色 隆司

一色 隆司（いっしき たかし）氏は、1967年6月27日に大阪府で誕生した日本の演出家です。NHKエンタープライズにおいて、エグゼクティブ・ディレクターの要職を務めています。

来歴

アメリカ合衆国の南カリフォルニア大学で映画学部の制作学科を修了した後、1991年にNHKエンタープライズに入社しました。キャリアの初期には、先進的なハイビジョン技術を用いた事業や番組開発に深く関わり、特にドキュメンタリー番組の制作などに携わりました。その後、ドラマ制作部門へと異動し、テレビドラマの演出家として多くの作品を手がけるようになります。彼の演出作品の一つである『家康、江戸を建てる』は、『金貨の町』の回がアメリカ国際映画テレビアワードにおいて銀賞を獲得しており、その手腕は国際的にも評価されています。

映像分野での実績を重ねる一方、2016年には活動の幅を舞台芸術の世界にも広げます。スウェーデンの劇作家アウグスト・ストリンドベリによる戯曲『令嬢と召使』の演出を皮切りに、演劇作品の演出も積極的に行うようになりました。

主な作品

一色氏が演出を手がけた主な作品は以下の通りです。

テレビドラマ

柳橋慕情（2000年、NHK）
キテレツ（2001年、NHK Eテレ）
茂七の事件簿2 新ふしぎ草紙（2002年、NHK）
アフリカの蹄（2002年/2003年、NHK BShi/NHK）
茂七の事件簿 3ふしぎ草紙（2003年、NHK）
転がしお銀～父娘あだ討ち江戸日記～（2003年、NHK）
激恋～運命のラブストーリー～（2010年、NHK）
被爆した女たちは生きた～長崎県女、クラスメイトたちの65年～（2010年、NHK BShi）
隠密八百八町（2011年、NHK）
金魚倶楽部（2011年、NHK）
坂の上の雲（総集編）第一部 少年の国（2011年、NHK）
そこをなんとか（2012年、NHK BSプレミアム）
日テレ×NHK 60番勝負（第2夜）日テレ×NHK 24時間でドラマ対決「松坂慶子の女優最後の日」（2013年、日本テレビ）
紙の月（2014年、NHK）
下町ボブスレー（2014年、NHK BSプレミアム）
そこをなんとか2（2014年、NHK BSプレミアム）
限界集落株式会社（2015年、NHK）
精霊の守り人 最終章（2017年 - 2018年、NHK）
家康、江戸を建てる（2019年、NHK）
麒麟がくる（2020年 - 2021年、NHK）
ひきこもり先生（2021年、NHK総合）
剣樹抄〜光圀公と俺〜（2021年、NHK BSプレミアム / 2023年、NHK総合（再放送））
善人長屋（2022年、NHK BSプレミアム、BS4K）
大河ドラマが生まれた日（2023年、NHK総合）
育休刑事（2023年、NHK総合、BS4K）
宙わたる教室（2024年、NHK総合、BSプレミアム4K）

舞台

令嬢と召使（2016年）
人形の家（2019年）
最貧前線〜「宮崎駿の雑想ノート」より〜（2020年）
モダンボーイズ（2021年）
* 精霊の守り人（2023年）

一色隆司氏は、NHKエンタープライズの要職を務めながら、テレビドラマと舞台という異なる表現領域で、時代劇から現代劇、人間ドラマからファンタジーまで、幅広いジャンルの作品を手がけ、その創造性を発揮し続けています。

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