七取村

七取村（ななとりむら）

七取村は、かつて三重県桑名郡に存在した村です。現在の桑名市多度町の北東部にあたり、揖斐川、多度川、山除川といった河川や、琵琶池、ジンロク池、西田池などの湖沼に囲まれた、自然豊かな地域でした。

地理

七取村は、揖斐川の西岸、多度山の麓に位置し、水資源が豊富でした。村内には、揖斐川、多度川、山除川などが流れ、農業用水として利用されていました。また、琵琶池、ジンロク池、西田池といったため池も点在し、灌漑用水の確保に役立っていました。これらの水資源は、稲作を中心とした農業を支え、村の生活基盤となっていました。

歴史

七取村は、明治時代の町村制施行により誕生しました。

1889年（明治22年）4月1日：町村制の施行に伴い、香取村、福永村、西平賀村、上之郷村、東平賀村、古敷村、西平賀新田の区域が合併し、七取村が発足しました。村名は、これらの村々から一字ずつ取って名付けられたと推測されます。
1955年（昭和30年）1月8日：多度町、野代村、古浜村、古美村と合併し、新たに多度町が発足しました。これにより、七取村は廃止され、その歴史に幕を閉じました。

七取村は、短い期間ではありましたが、地域の発展に貢献しました。合併後、七取村の区域は多度町の一部となり、農業や商工業が発展しました。現在では、住宅地や工業団地が広がっていますが、かつての村の面影を偲ばせる場所も残っています。

現在

七取村があった場所は、現在の桑名市多度町の一部となっています。揖斐川の豊かな水と肥沃な土地は、今も農業を支え、のどかな田園風景が広がっています。また、多度大社などの観光スポットも近く、多くの人が訪れる地域となっています。

参考文献

角川日本地名大辞典 24 三重県

関連項目

三重県の廃止市町村一覧

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