七尾鉄道部

七尾鉄道部

七尾鉄道部（ななおてつどうぶ）は、石川県七尾市に位置する西日本旅客鉄道（JR西日本）の鉄道部です。この鉄道部は、ローカル線の活性化と効率的な鉄道運営を目的として導入された鉄道部制度に基づいて、第2次鉄道部として発足しました。本記事では、七尾鉄道部の概要、乗務範囲、過去に存在した車両、そしてその歴史について詳しく解説します。

概要

鉄道部制度は、地方路線の効率化を目指し導入されました。七尾鉄道部は、1991年4月1日に発足した第2次鉄道部の一部として、七尾線の電化完成に合わせて同年9月1日に発足しました。

七尾鉄道部は七尾駅構内に位置し、JR西日本の金沢支社が管轄しています。管轄範囲は、IRいしかわ鉄道が管理する津幡駅を除く七尾線全線です。

乗務範囲

七尾鉄道部の乗務員は、以下の区間で乗務を担当します。

七尾線：和倉温泉駅〜津幡駅
IRいしかわ鉄道：津幡駅〜金沢駅

所属車両

かつて七尾機関区・七尾運転区時代には、普通列車や急行列車に使用される気動車が配置されていましたが、七尾線の電化以降は所属車両はありません。

過去の所属車両

キハ65形（ゆぅトピア）
キハ58系気動車
キハ28系気動車

これらの車両は、七尾線で活躍していましたが、電化に伴い姿を消しました。

歴史

七尾鉄道部は、いくつかの組織再編を経て現在に至ります。以下にその主な沿革を示します。

七尾機関区・七尾運転区

1935年（昭和10年）7月30日：七尾機関区が発足。
1987年（昭和62年）4月1日：国鉄分割民営化に伴い、七尾機関区が七尾運転区として発足。

七尾車掌区

1945年（昭和20年）5月1日：金沢車掌区七尾支区として発足。
1948年（昭和23年）9月25日：七尾車掌区に名称変更。
1959年（昭和34年）4月2日：七尾線管理所が発足し、七尾車掌区などが編入。
1967年（昭和42年）3月6日：七尾線管理所廃止に伴い、金沢車掌区七尾支区が開設。
1978年（昭和53年）11月1日：金沢車掌区七尾支区が七尾車掌区に再度変更。

七尾鉄道部

1991年（平成3年）9月1日：第2次鉄道部として七尾鉄道部が発足。この際、七尾車掌区と七尾運転区が統合されました。

車両略号

七尾鉄道部にかつて所属していた旅客車には、金沢鉄道管理局および金沢支社の略号である「金」と、七尾の電報略号である「ナナ」を組み合わせた「金ナナ」という略号が記されていました。機関車には「七」の略号が用いられていました。

参考文献

村上心『日本国有鉄道の車掌と車掌区』成山堂書店、2008年。ISBN 978-4-425-30341-0。
* 『JR気動車客車情報 '87年版』ジェー・アール・アール、1987年。

七尾鉄道部は、七尾線の運行を支える重要な拠点として、その役割を果たしています。過去には様々な変遷を経てきましたが、現在も地域の足として活躍しています。

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