七海うらら

七海うらら：リアルとバーチャルを繋ぐパラレルシンガー

七海うららは、エイベックス・エンタテインメントの音楽系YouTuberエージェンシー『muchoo』に所属する、リアルとバーチャルを行き来する「パラレルシンガー」です。cutting edgeレーベルに所属し、「うららーん」の愛称で親しまれています。ファンは「うらんちゅ」と呼ばれ、X(旧Twitter)を中心に活発なコミュニティを形成しています。

男女問わず幅広い音域を使い分ける歌唱力に加え、イラストレーター、動画クリエイターとしても才能を発揮しています。TikTokやYouTubeなどの動画サイトで「歌ってみた」動画やオリジナル曲を投稿する他、アニメ主題歌、ゲーム主題歌、CM歌唱なども担当しています。

困難を乗り越え掴んだ夢

幼少期からピアノを習い、学生時代には軽音部でギターとボーカルを担当していた七海うらら。しかし、同時期に脳腫瘍が見つかり小脳摘出手術を受けます。大学卒業後はOLとして就職しますが、体調不良で病院に行った際に乳がんが発覚し、片胸を全摘出。辛い経験を通して「このまま普通のOLのままでいいのかな」と感じ、2020年からYouTubeに顔出しなしで「歌ってみた」動画の投稿を始めました。

音楽活動の軌跡

活動開始から2年間は再生数が伸び悩む時期もありましたが、2021年に『こはならむ「迷えるヒツジ」楽曲カバー選手権』で優勝。2022年4月には、優勝特典として現役医師のボカロPである清水コウが作詞作曲を手掛けた自身初のオリジナル曲「あたしワールド」をリリースしました。この曲をきっかけに会社を退職し、音楽活動に専念することを決意します。

2022年6月には、ケンカイヨシの新人発掘プロジェクト「Marble Jewel Box」の第1弾として「あいまいみーらいふ♡」をリリース。目まぐるしい展開と感情豊かな表現を取り入れた電波ソングで、多彩な歌声を活かしました。同年7月には、avexの音楽系YouTuberサポートエージェンシーmuchooに所属を発表し、フリーランスとして活動を続けています。

2023年5月には、muchooより「ダイヤノカガヤキ」をリリースし、メジャーデビューを果たしました。

バーチャルシンガーとしての活動

ヒメヒナの歌動画を見たことがきっかけでVTuberに興味を持ち、自身の歌ってみた動画のイラストを担当していたTingにイラストを、同じ歌ってみた投稿者で自作Live2Dを使ったMVを制作していたカケキクコにモデリングを依頼。2022年6月24日にVTuberデビュー配信を行いました。当初は視聴者が伸び悩みましたが、7月に投稿した実写人物とのアカペラ動画がTikTokのおすすめに掲載されたことをきっかけに人気を集め、10月には登録者10万人を達成しました。

2023年4月23日には3Dモデルのお披露目配信を行っています。

多彩な才能と表現力

七海うららは、動画やメディア出演時には2D・3Dのアバターでバーチャルシンガーとして活動する一方、リアルの姿でも動画投稿やメディアに出演しています。そのため、自身をリアルとバーチャルを行き来するパラレルシンガーと称しています。

歌唱以外にもイラストの才能を持ち、「あたしワールド」のイラストや「ガールズストラテジー」の作詞作曲も手掛けています。好きなアーティストとしてHoneyWorksを挙げており、「可愛くてごめん」などをカバー。HoneyWorksの「夢ファンファーレ」を聞いたことが、自身の夢を追いかけるきっかけになったと語っています。

バーチャルビジュアル

バーチャルな姿は、七海うららの似顔絵を元にした立ち絵から始まり、それを2Dモデルへと落とし込んだものです。デザインは本人が担当し、イラストはTing、Live2Dモデリングはカケキクコが担当。「あたしワールド」で使用したイラストを元に、体を一部失ってしまっているのを比喩する形で片足が義足となっており、その義足はハーバリウムで装飾されています。3Dモデルはぽんぷ長が担当しました。

今後の活躍

数々の苦難を乗り越え、自身の才能を開花させてきた七海うらら。彼女の歌声は多くの人々に感動と勇気を与え、その活動は多岐に渡ります。これからもリアルとバーチャルを繋ぐパラレルシンガーとして、七海うららの活躍から目が離せません。

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