七里御浜

七里御浜（しちりみはま）

七里御浜は、三重県熊野市から紀宝町にかけて、熊野灘に面して広がる美しい海岸です。その長さは約25kmにも及び、日本で最も長い砂礫海岸として知られています。この海岸は、吉野熊野国立公園内に位置しており、七里御浜風致探勝林として保護されています。

地理

「七里」という名前は、海岸線の長さに由来しています。その美しい景観は、日本の渚百選や日本の白砂青松百選にも選ばれており、多くの人々を魅了しています。また、熊野古道伊勢路の一部としても知られ、歴史的な側面も持ち合わせています。

海岸沿いには、潮風から地域を守るために植えられた松林が続いており、この松林もまた、七里御浜の景観を特徴づける重要な要素となっています。1983年には、「21世紀に残したい日本の自然100選」にも選ばれ、その自然の価値が認められました。

紀宝町側の井田海岸は、アカウミガメの産卵地としても知られています。毎年5月1日から9月30日までの間は、ウミガメの産卵と孵化を保護するため、海岸への自動車やバイクの乗り入れが規制されています。

かつて七里御浜では、4月末から5月5日まで、約1kmにわたって鯉のぼりを上げるイベントが開催されていましたが、2023年をもって高齢化を理由に終了しました。

名所

七里御浜周辺には、以下のような名所があります。

鬼ヶ城：自然が生み出した奇岩が連なる景勝地です。
獅子岩：その名の通り、獅子の形に見える巨岩です。
花窟神社：日本最古の神社の一つとされ、歴史を感じさせる場所です。

交通

七里御浜へのアクセスは、JR東海紀勢本線の熊野市駅が便利です。熊野市駅から徒歩約10分で、七里御浜の最北部（獅子岩付近）に到着することができます。

周辺情報

七里御浜の周辺には、木本神社など、他にも訪れる価値のある場所があります。

脚注

国指定文化財等データベース
熊野市
熊野市観光公社

関連項目

熊野大花火大会
日本の世界遺産 - 紀伊山地の霊場と参詣道
近畿地方の史跡一覧

外部リンク

国指定文化財等データベース
熊野市
熊野市観光公社

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