万福寺 (世田谷区)

万福寺は、東京都世田谷区烏山寺町に佇む、浄土真宗本願寺派の寺院です。烏山寺町は26もの寺院が集まる地域として知られており、万福寺もその一つとして、地域の人々の心の拠り所となっています。

歴史

万福寺は文明7年（1475年）に開山されました。開山・開基については詳しい記録が残っておらず、その初期の歴史は謎に包まれています。元々は京都に位置していましたが、江戸時代初期に了信という人物の代に、西本願寺が創建した浜町御坊（後の築地本願寺）の寺中へと移りました。以来、昭和初期までは築地本願寺と深く関わりながら歴史を重ねてきました。

大正12年（1923年）の関東大震災では、万福寺も大きな被害を受けました。これを機に、昭和3年（1928年）に築地本願寺から独立し、現在の世田谷区烏山へと移転しました。震災からの復興という困難を乗り越え、新たな地で再出発を果たしたのです。

境内

現在の万福寺は、静かで落ち着いた雰囲気に包まれています。都会の喧騒を忘れ、ゆっくりと時間を過ごすことができるでしょう。本堂は、浄土真宗の伝統的な様式を踏襲しつつも、現代的な要素を取り入れた美しい建築です。訪れる人々は、その荘厳な雰囲気に心を打たれることでしょう。

アクセス

万福寺へのアクセスは、京王線千歳烏山駅から徒歩約16分です。烏山寺町を散策しながら、万福寺を目指すのも良いでしょう。周辺には他の寺院も点在しており、それぞれ異なる歴史や文化に触れることができます。

まとめ

万福寺は、その長い歴史の中で、幾多の困難を乗り越え、人々の信仰を集めてきました。烏山寺町の一角で、静かに佇む万福寺を訪れ、その歴史と文化に触れてみてはいかがでしょうか。きっと心安らぐひとときを過ごせるはずです。

参考文献

世田谷区 編『小学生の烏山寺町あんない 付 世田谷の社寺と遺宝その2』世田谷区、1978年
竹内秀雄 著『世田谷区史跡散歩 (東京史跡ガイド12)』学生社、1992年

関連項目

烏山寺町
築地本願寺

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