千歳烏山駅

千歳烏山駅：京王線沿線の主要駅

千歳烏山駅は、東京都世田谷区南烏山六丁目に位置する京王電鉄京王線の駅です。駅番号はKO12。京王線の主要駅の一つであり、「京王ライナー」と「Mt.TAKAO号」を除くすべての列車が停車します。駅は京王東管区に所属しています。

歴史

千歳烏山駅は、その歴史を1913年（大正2年）に遡ります。当時の駅名は「烏山駅」で、京王電気軌道によって開設されました。1929年（昭和4年）に現在の「千歳烏山駅」に改称されています。

1913年（大正2年）：烏山駅として開業
1929年（昭和4年）：千歳烏山駅に改称
1944年（昭和19年）：東京急行電鉄（大東急）に吸収合併
1948年（昭和23年）：京王帝都電鉄が分離
2011年（平成23年）：駅改良工事完了
2014年（平成26年）：連続立体交差事業着手
2015年（平成27年）：準特急停車駅となる
2022年（令和4年）：特急停車駅となる、定期券売り場営業終了

駅名の由来は、駅開設当時に所在地が北多摩郡千歳村大字烏山であったことに由来します。現在も「千歳」の名を冠する千歳台地域や、小田急小田原線の千歳船橋駅へのバスが運行されています。

駅構造

千歳烏山駅は、相対式ホーム2面2線を有する地上駅です。2010年（平成22年）のバリアフリー化工事により、改札口は地下から地上階に移設されました。駅舎は新宿寄りの上り線北口、下り線南口、調布寄りの西口の3か所があり、西口は地下、北口・南口は地上に位置しています。かつて存在した東口は、バリアフリー化工事に伴い廃止され、その跡地は南北自由通路として利用されています。ホームにはそれぞれトイレが設置され、ユニバーサルデザインの一環として「だれでもトイレ」も併設されています。

京王電鉄では、多くの駅で地上駅舎から橋上駅舎への改築工事が行われていますが、千歳烏山駅では駅構内改築工事のみが行われました。1957年（昭和32年）までは島式ホーム2面4線を有していましたが、利用客増加に伴う編成増結のため、待避線は撤去されました。高架化後は再度島式ホーム2面4線構造となる予定です。

利用状況

2023年度（令和5年度）の1日平均乗降人員は77,686人です。近年、京王線の駅の中では利用者の多い駅の一つです。

駅周辺

駅の北側・南側には比較的規模の大きい商店街が広がっており、買い物に便利な地域です。駅東側に隣接する踏切は、ラッシュ時には「開かずの踏切」として知られています。

世田谷区役所 烏山総合支所
世田谷区烏山保健福祉センター
世田谷区烏山区民センター
世田谷区立烏山図書館
東京消防庁成城消防署 烏山出張所
千歳烏山郵便局
世田谷区立烏山中学校
佼成学園女子中学校・高等学校
東京都立芦花高等学校
日本女子体育大学
昭和大学附属烏山病院
烏山寺町

また、駅周辺には、2000年末に発生した世田谷一家殺害事件の現場があります。事件は未解決のままで、現在も現場周辺には警備が敷かれています。かつてはオウム真理教派生団体の施設も存在し、同様に警備体制が敷かれていました。

バス路線

千歳烏山駅からは、関東バス、小田急バス、京王バスが運行しています。北口と南口からそれぞれバスが発着し、吉祥寺駅、成城学園前駅、千歳船橋駅、つつじヶ丘駅など、様々な方面へアクセスできます。

隣の駅

京王電鉄京王線において、千歳烏山駅は以下の駅と隣接しています。

特急：明大前駅 - 千歳烏山駅 - 調布駅
急行：桜上水駅 - 千歳烏山駅 - つつじヶ丘駅
区間急行：桜上水駅 - 千歳烏山駅 - 仙川駅
快速：八幡山駅 - 千歳烏山駅 - 仙川駅
* 各駅停車：芦花公園駅 - 千歳烏山駅 - 仙川駅

千歳烏山駅は、京王線沿線に住む人々にとって重要な駅であり、日々の通勤・通学、買い物などに利用されています。駅周辺の商店街や公共施設も充実しており、生活の拠点として便利な場所です。

もう一度検索