万福寺 (南あわじ市)

万福寺（まんぷくじ）

万福寺は、兵庫県南あわじ市賀集鍛冶屋に位置する高野山真言宗の寺院です。山号を賀集山と称し、本尊には大日如来を祀っています。

歴史

万福寺の起源は、奈良時代の天平神護元年（765年）に遡ります。藤原仲麻呂の乱で敗れ、淡路国に流された淳仁天皇が崩御された後、その御陵が築かれました。宝亀年間（770年 - 781年）には、天皇の御陵と母である当麻山背の墓の中間地点に、墓守のための僧侶の宿坊として寺院が創建されたと伝えられています。

その後、寺は一時衰退しましたが、応永年間（1394年 - 1427年）に当地を拠点とした賀集氏によって再興されました。これにより、万福寺は地域における重要な寺院としての地位を確立しました。

境内

万福寺の境内には、以下の堂宇や施設があります。

本堂: 本尊である大日如来が安置されています。
庫裏: 寺院の台所や住居として使用される建物です。
薬師堂: 薬師如来を祀るお堂で、人々の病気平癒を祈願します。
稲荷社: 薬師堂の濡縁の左側に位置し、五穀豊穣を祈願します。
庭園: 四季折々の美しい景観が楽しめます。
弘法大師像: 弘法大師（空海）の像です。
十三重石塔: 仏教的な意味合いを持つ石塔です。
山門: 寺院の入り口に建つ門です。

霊場札所

万福寺は、以下の霊場の札所となっています。

淡路四国八十八ヶ所霊場: 番外札所として、14番の法花寺と15番の延命寺の間に位置します。
淡路島四十九薬師霊場: 14番札所として、13番の慈眼寺と15番の地頭方薬師堂（現在は廃寺）の間に位置します。
淡路島七福神: 恵美酒神（えびす）を祀っています。

所在地

兵庫県南あわじ市賀集鍛冶屋87-1

参考文献

万福寺由緒

外部リンク

* 萬福寺

万福寺は、豊かな歴史と美しい自然に囲まれた、心の安らぎを求める人々にとって訪れる価値のある場所です。淡路島を訪れた際には、ぜひ万福寺に足を運んでみてください。

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