三ツ木 (武蔵村山市)

三ツ木（東京都武蔵村山市）

三ツ木（みつぎ）は、東京都武蔵村山市に属する地名です。市のほぼ中央よりやや西寄りに位置しており、行政区分としては、三ツ木一丁目から五丁目までと、大字三ツ木が存在します。郵便番号は、一丁目から五丁目が「208-0032」、大字三ツ木が「208-0033」となっています。

地理

三ツ木地域は、武蔵村山市の中西部に位置しています。その境界は、北側が埼玉県所沢市勝楽寺および瑞穂町石畑と接しており、西側は武蔵村山市内の岸、東側は本町、南側は三ツ藤とそれぞれ隣接しています。広大な敷地を持つ横田基地内にも、一部三ツ木の名称が付与されている区域が存在します。

地域を東西に貫く主要な通りである青梅街道沿いには、古くから続く民家が多く見られ、歴史を感じさせる街並みが見られます。特に北部方面は、東京都と埼玉県にまたがる狭山丘陵が大部分を占めており、起伏に富んだ地形の中に谷戸（谷あいの土地）が多く点在しているのが特徴です。かつてこの地域を構成していた旧三ツ木村には、「後ケ谷戸」「油ケ谷戸」「小ケ谷戸」といった、こうした谷戸の地形に由来する字名が残されていました。

三ツ木の区域内でも、その土地利用には多様性が見られます。例えば四丁目には居住用の住宅がなく、ほぼ全てが森林と駐車場に利用されています。五丁目についても、面積の半分以上が森林によって占められており、緑豊かな環境が保たれています。また、この三ツ木地域、特に北部にあたる場所には、活断層である立川断層帯の一部とされる箱根ヶ崎断層の東端が位置すると考えられています。

歴史

地域の歴史としては、比較的新しい時代に区域の変更がありました。1990年代に行われた地番整理に伴い、現在の三ツ藤三丁目にあたる区域が、それまでの三ツ木地区から三ツ藤地区へと行政区分上編入されるという経緯があります。

地名の由来

現在の地名である「三ツ木」は、明治時代初期にあたる1889年（明治22年）の町村制施行まで存在していた、北多摩郡三ツ木村に由来するものです。長い歴史を持つ村の名前が、現代の武蔵村山市の地名として引き継がれています。

交通

地域内の主要な道路としては、東京都道5号新宿青梅線（青梅街道および新青梅街道）が東西に走り、地域の幹線道路としての役割を果たしています。また、東京都道162号三ツ木八王子線も地域を通っています。

主な施設

三ツ木地域およびその周辺には、住民の生活を支える様々な施設が立地しています。

武蔵村山市立第二小学校: 地域の子どもたちが学ぶ公立小学校です。
村山いずみ幼稚園: 地域の幼児教育を担う幼稚園です。
三ツ木地区図書館: 地域住民が本を借りたり、学習したりできる公共図書館です。
野山北・六道山公園: 狭山丘陵の豊かな自然を活かした広大な都立公園の一部が三ツ木地域にかかっています。散策や自然観察が楽しめます。
NTT東日本武蔵村山電話交換局: 地域の通信インフラを支える施設です。
白布山慈眼寺: 曹洞宗の仏教寺院であり、狭山三十三観音霊場の第23番札所としても知られています。

このように、三ツ木は住宅地、森林、歴史的な街道沿いの集落、そして公園など、多様な要素が混在する地域となっています。

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