新青梅街道

新青梅街道の詳細

新青梅街道は、東京都新宿区の西落合三丁目から西多摩郡瑞穂町の箱根ヶ崎に至る、青梅街道のバイパスとして建設された幹線道路です。都心部と多摩地域西部を結ぶ重要な役割を担っており、多くの区間で東京都道として指定されています。

通過する自治体

新青梅街道は、以下の東京都内の自治体を通過します。

新宿区
中野区
杉並区
練馬区
西東京市
東久留米市
小平市
東村山市
東大和市
武蔵村山市
西多摩郡瑞穂町

交差する道路

新青梅街道は、以下の主要な道路と交差します。

東京都道4号東京所沢線（所沢街道）
東京都道15号府中清瀬線（小金井街道）
東京都道248号府中小平線（新小金井街道）
東京都道226号東村山清瀬線
東京都道16号立川所沢線（重複 = 東京都道17号所沢府中線）（府中街道）
東京都道43号立川東大和線（芋窪街道）
東京都道55号所沢武蔵村山立川線
東京都道59号八王子武蔵村山線（重複 = 東京都道162号三ツ木八王子線 支線）（多摩大橋通り）
東京都道162号三ツ木八王子線
東京都道166号瑞穂あきる野八王子線（東京環状）

路線名

新青梅街道は、以下の都道で構成されています。1984年5月1日に東京都通称道路名として設定され、整理番号85が与えられました。

東京都道440号落合井草線（全線）：西落合一丁目交差点 - 井草四丁目交差点
東京都道245号杉並田無線（全線）：井草三丁目交差点 - 北原交差点
東京都道5号新宿青梅線：北原交差点 - 瑞穂松原交差点

なお、井草三丁目交差点 - 井草四丁目交差点間は重複区間となっています。

経路

新青梅街道は、起点となる大江戸線落合南長崎駅、中井駅の北方から始まり、西武新宿線と並行するように久米川駅まで進みます。この区間は、都心部と西武鉄道沿線（新宿線、および交差道路を介して池袋線も）を結ぶ重要な役割を担っています。

起点の西落合一丁目交差点では、目白通りから西北西方向に斜め右折し、そこから新青梅街道が始まります。緩やかな屈曲を繰り返しながら西へ進み、環七通りの丸山陸橋と交差すると、ほぼ直線となります。井草三丁目交差点では、環八通りが井荻トンネルとして地下を通過します。富士町交差点では富士街道と交差し、西東京市の北原交差点からは片側2車線に拡幅されます。

東村山市から東大和市にかけては、西武鉄道の線路が密集する萩山駅付近を避けるルートが取られています。東大和市内の奈良橋庚申塚交差点で都道5号旧道（青梅街道）と交差しますが、この交差点から新青梅街道は青梅街道よりも南側を通るようになります。青梅街道は旧来の曲がりくねったルートを通るのに対し、新青梅街道は直線区間が多くなっています。

八高線を越えた直後の瑞穂松原交差点で青梅街道に合流し、新青梅街道は終点となります。この交差点では、直進が新青梅街道、左折が青梅街道となります。

歴史

新青梅街道に該当する都市計画道路は、以下の通りです。

1946年（昭和21年）4月25日：補助76号線（戦災復興院告示15号）
1961年（昭和36年）10月5日：立川3・4・4号（建設省告示第2295号）（現: 立川3・2・4号）
1962年（昭和37年）7月26日：東村山3・4・4号（建設省告示第1777号）
1963年（昭和38年）8月3日：小平3・4・4号（建設省告示第1895号）（東村山都市計画から分離独立）
1967年（昭和42年）5月23日：田無3・5・4号（建設省告示第1663号）、保谷3・4・4号（建設省告示第1664号）（現・西東京3・5・4号）
福生3・4・4号

江戸時代には「江戸道」や「江戸街道」、明治時代には「東京街道」と呼ばれた、箱根ヶ崎から田無に至る道が、新青梅街道の原型となりました。箱根ヶ崎から武蔵村山市内、そして東大和市狭山五丁目の「東京街道入口」交差点より東は新規に敷設された区間ですが、箱根ヶ崎のある瑞穂町内と東大和市狭山五丁目から田無までの区間は、新青梅街道の開通後も「江戸街道」として現存しています。

旧道は、江戸時代から明治初頭にかけては、青梅街道よりも江戸への近道として栄えた時期もありましたが、明治中期から昭和にかけて寂れ、農家が点在する地域へと変わりました。

開通の歴史

1963年（昭和38年）：大和町（現・東大和市）の清水から奈良橋間が開通。
1967年（昭和42年）：東村山市で開通。
1969年（昭和44年）：大和町の奈良橋から芋窪間が開通。
1971年（昭和46年）：武蔵村山市と瑞穂町で開通。
2011年（平成23年）：立川3・4・4号新青梅街道線で計画幅員を18mから30mへ変更する事業が認可されました（計画幅員変更に伴い、路線番号は立川3・2・4号に変更）。事業期間は2023年度までを予定。

東大和市内の芋窪街道との合流地点から武蔵村山市方面の区間では、拡張工事が進行中です。これにより、2032年を目途に多摩都市モノレール上北台駅から延伸した路線が新青梅街道の中央を通る形で箱根ヶ崎駅まで接続される予定です。

関連項目

青梅街道

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