三上康雄

三上康雄のプロフィールと業績

三上康雄（みかみ やすお）は、日本の映画監督、脚本家、映画プロデューサーとして知られており、特に時代劇作品での功績が顕著です。彼は1958年1月20日に大阪市で生まれ、近畿大学商経学部経営学科を卒業しました。大学生活中には、米国のフォートライトカレッジに留学する経験もあり、この期間にさまざまな視野を広げました。

中学から大学にかけては剣道に打ち込んでおり、この武道の経験が後の映画作りにも影響を与えています。彼の映画製作の旅は、高校時代に自主映画の製作グループ「BJcc」を結成した1974年から始まりました。このグループでは短編映画の製作に携わり、近畿大学在学中には１年に1本のペースで時代劇やアクション映画を4本監督しました。これらの作品は当時のメディアに広く取り上げられ、特に新作ごとにその成果が報道されるなど、多くの注目を集めました。

大学卒業後の1979年にグループは解散しましたが、その際の上映会は毎日放送でニュースとして取り上げられるなど、当時から注目される存在でした。1982年には自主制作の16ミリ時代劇映画「蠢動」を監督し、これが彼の初の映画として評価されます。

1980年からは家業のミカミ工業に入社し、2001年には代表取締役社長に就任します。会社では製品やカタログの企画、デザインを手がけ、2011年には全株式をM&Aで売却しました。2012年には映画製作会社の「株式会社三上康雄事務所」を設立し、再び映画制作の道へと戻ります。

2013年には「蠢動 -しゅんどう-」で日本映画監督協会の新人賞にノミネートされ、2019年には時代劇映画「武蔵 -むさし-」を監督しました。2020年には、著書「武蔵のすべて」を編集・構成し、他の作家と共に執筆するなど、創作活動も続けています。また、2022年には自身が1989年に撮影したアメリカ旅行のビデオを再編集し、作品「1989 : A East Coast Trip」として完成させ、YouTubeに公開しました。

三上康雄の映画制作スタイルは、監督のほかプロデューサーや脚本、編集も兼任するという多岐にわたる役割をこなす点にあります。また、武道や歴史に関する豊富な知識を持ち、その影響を作品にも反映させています。

監督作品

• - 荒野の狼（1976年）
• - 乱流の果て（1977年）
• - 二天一流（1978年）
• - 闘争の宴（1979年）
• - 蠢動（1982年）
• - 1989 : A East Coast Trip（1989年-2022年）
• - 蠢動 -しゅんどう-（2013年）
• - 武蔵 -むさし-（2019年）

著作

• - 武蔵のすべて（2020年）

三上康雄は今なお多岐にわたる活動を展開しており、映画界や文化に対する貢献を続けています。

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