三井アウトレットパーク 大阪鶴見

三井アウトレットパーク大阪鶴見の概要



三井アウトレットパーク大阪鶴見は、かつて大阪府大阪市鶴見区に存在したアウトレットモールです。西日本における最初期のアウトレットモールであり、三井不動産グループが運営する三井アウトレットパークの1号店として、その歴史をスタートさせました。しかし、開業当初は別の施設名称で運営されていました。

この施設は、月下美人をデザインモチーフとした建物が特徴で、大阪鶴見花き地方卸売市場（大阪鶴見フラワーセンター）とアウトレットモール（三井アウトレットパーク大阪鶴見）が融合した複合施設でした。大阪府道2号大阪中央環状線沿いに位置し、都市機能の多様なニーズに応えるべく、花の卸売市場をアミューズメント施設へと変貌させました。

施設の特徴



半地下構造の1階と2階は花の卸売市場として機能し、3階以上は月下美人をイメージした開閉式の大屋根を持つアトリウムを中心に、スヌーピー関連グッズやアウトレットショップが並ぶテーマパークのような空間でした。アミューズメント施設として、花の要素を取り入れ、住宅地の中に建つ巨大な施設を、地域住民に親しまれる環境創造拠点として演出していました。

ショッピングゾーンの中央にはアトリウムがあり、周辺の外溝部は緑豊かな空間で覆われ、巨大な建築物を包み込む被膜のような役割を果たしていました。また、緑化技術の展示空間としての側面も持ち合わせていました。散策路を歩くと、テラスガーデン、ロックガーデン、野草、花木、庭園駐車場に設置された垂直庭園など、様々な庭園を楽しむことができました。散策路には古色のイタリア産大理石が使用され、花と調和するように配置されていました。これは、花をテーマにした新しい都市型アミューズメント空間の創出を意図したものでした。

施設の構成



1階と2階は鶴見花き地方卸売市場（関係者のみ利用可能）となっており、見学は原則として花き生産者、フラワースクールなどの花き関係者、学校の社会見学に限られていました。3階から5階はアウトレットモールで、ファッションやスポーツ用品店、軽食ショップなどが軒を連ねていました。特に、クレープとカレーパンが人気を集めていました。かつて3階には「スヌーピータウン」がありましたが、2006年2月に閉店しました。3階中央にはイベントステージが設けられ、ストリートパフォーマーやミュージシャンに開放されていました。

施設名称の変更と閉館



2008年4月1日、三井不動産が運営するアウトレットモールの名称が「三井アウトレットパーク」+「地域名称」に統一されたことに伴い、アウトレット部分は「鶴見はなぽ〜とブロッサム “ブロッサム”アウトレット」から「三井アウトレットパーク大阪鶴見」へと名称が変更されました。しかし、花き市場を含めた複合施設全体の愛称である「鶴見はなぽ〜とブロッサム」は変更されなかったため、アウトレット名称変更後も、一部の看板や道路標識には「鶴見はなぽ〜とブロッサム」の名称が残っていました。

2023年4月17日に三井アウトレットパーク大阪門真とららぽーと門真が開業したことに伴い、三井アウトレットパーク大阪鶴見は2023年3月12日に閉館しました。三井アウトレットパークとしては、過去に横浜ベイサイドとマリンピア神戸が建て替えのために一時閉館した事例はありましたが、完全閉館となるのはこれが初となります。

交通アクセス




周辺施設



もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。