三井住友海上グループホールディングス

三井住友海上グループホールディングス株式会社について

三井住友海上グループホールディングス株式会社は、2008年4月1日に三井住友海上火災保険株式会社の株式移転によって設立された保険持株会社です。設立当初は、三井住友海上火災保険を中核とするグループでしたが、その後、あいおい損害保険、ニッセイ同和損害保険との経営統合を経て、現在はMS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社となっています。設立から商号変更までの過程を詳細に解説します。

設立の背景

三井住友海上火災保険は、経営管理の高度化、グループシナジーの追求、意思決定の迅速化、多様な事業体制・人事制度を通じた人材育成を目的として、持株会社体制への移行を決定しました。2007年8月22日に持株会社設立を発表し、2008年1月31日の臨時株主総会で株式移転が承認されました。そして、同年4月1日に三井住友海上グループホールディングス株式会社が設立されました。

当初は、三井住友海上火災保険のみが直接の子会社でしたが、その後、三井住友海上火災保険が保有していた三井住友海上きらめき生命保険、三井住友海上メットライフ生命保険、三井ダイレクト損害保険の株式を移転し、直接の子会社に加えました。

経営統合と商号変更

2008年12月29日以降、あいおい損害保険、ニッセイ同和損害保険との経営統合が検討されているとの報道がありましたが、2009年1月23日に2010年4月の経営統合が正式発表されました。これにより、三井住友海上グループホールディングス株式会社は、あいおい損害保険とニッセイ同和損害保険の両社との間で株式交換を実施し、両社を傘下に収めると同時に、MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社に商号を変更しました。この経営統合により、当時最大手であった東京海上ホールディングスを抜き、日本最大の損害保険会社グループが誕生しました。

沿革

2007年（平成19年）8月22日 - 三井住友海上火災保険が持株会社の設立を発表。
2008年（平成20年）1月31日 - 三井住友海上火災保険の臨時株主総会において、株式移転を決議。
2008年（平成20年）4月1日 - 三井住友海上グループホールディングス株式会社設立。東京・大阪・名古屋証券取引所の各1部に上場。
2010年（平成22年）4月1日 - 三井住友海上グループホールディングス株式会社が、株式交換により、あいおい損害保険株式会社とニッセイ同和損害保険株式会社を完全子会社化し、MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社に商号変更。

主な傘下会社

直接の子会社

三井住友海上火災保険株式会社（100%） - 損害保険会社。2001年10月に、三井海上火災株式会社と住友海上火災株式会社が合併。
三井住友海上あいおい生命保険株式会社 - 生命保険会社。2011年10月に、三井住友海上きらめき生命保険とあいおい生命保険が合併。
三井住友海上メットライフ生命保険株式会社（51%） - 変額個人年金保険専業会社。メットライフとの合弁会社。略称はMSIメットライフ。旧称は三井住友海上シティインシュアランス生命保険株式会社。
三井ダイレクト損害保険株式会社（66.47%） - インターネット専業自動車損害保険会社。三井物産等も出資。

孫会社等

三井住友アセットマネジメント株式会社 - 資産運用会社。三井住友海上火災保険が17.5%出資。
三井住友海上キャピタル株式会社 - ベンチャーキャピタル。三井住友海上火災保険の子会社。
株式会社インターリスク総研 - リスクマネジメントの調査研究とコンサルティング。三井住友海上火災保険の子会社。株式会社住友海上リスク総合研究所と株式会社インタリスクが、2001年10月に合併。

関連情報

金融持株会社
日本の企業一覧 (保険)

外部リンク

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