三井松島ホールディングス

三井松島ホールディングス株式会社

概要

三井松島ホールディングス株式会社は、福岡県福岡市中央区に本社を置く持株会社です。その起源は、長崎県の松島炭鉱に遡ります。かつては炭鉱事業を主力としていましたが、2018年に持株会社体制へ移行して以降は、M&Aによる事業承継を積極的に進め、多岐にわたる分野の企業を傘下に収めています。特に、特定の分野で高い技術やノウハウを持つニッチ企業に焦点を当てた事業展開が特徴です。

同社は三井グループの企業であり、三井住友銀行が主要株主の一つです。また、創業の地である長崎県の地元金融機関、十八親和銀行も出資しています。

歴史

1913年、三井鉱山と古賀鉱業の共同出資により、松島炭鉱株式会社として設立されました。その後、大島炭鉱の開発や池島炭鉱の開発など、石炭事業を拡大してきました。しかし、炭鉱事故による多くの犠牲者を出し、閉山を余儀なくされる炭鉱もありました。

20世紀後半には、事業の多角化を模索し、1983年には三井鉱山建材販売株式会社を吸収合併し、三井松島産業株式会社に商号を変更しました。2001年には池島炭鉱が閉山となり、石炭事業からの撤退が進められました。

2014年以降は、M&Aによる事業承継を加速させ、日本ストロー株式会社を傘下に収めたのを皮切りに、明光商会、日本カタンなど、さまざまな分野の企業をグループに加えています。

2018年10月には、石炭販売事業を分社化し、持株会社体制に移行しました。これにより、三井松島ホールディングス株式会社は、グループ全体の経営戦略の策定や事業ポートフォリオの管理に専念するようになりました。

2023年3月には111年にわたって続けてきた石炭販売事業から撤退し、4月には子会社の花菱を吉村株式会社へ譲渡しました。これにより、同社は新たな事業領域への拡大を目指すことになります。

主な事業

三井松島ホールディングスグループは、以下の事業を幅広く展開しています。

ストロー・カップ・食品用容器事業: 日本ストロー株式会社
テーラー事業: 株式会社花菱（吉村株式会社との合弁会社）
オフィス事業: 株式会社明光商会（シュレッダーなど）
プレミアムペットフード事業: 株式会社ケイエムティ
住宅関連部材事業: 株式会社システックキョーワ
感熱レジロール加工販売事業: MOS株式会社
マスクブランクス事業: CST株式会社
水晶デバイスの製造設備・計測装置事業: 三生電子株式会社
送電線用下線金具事業: 日本カタン株式会社
食品工場向け計量装置製造事業: 株式会社プラスワンテクノ
産業用ローラーチェーン・コンベアチェーン事業: 株式会社ジャパン・チェーン・ホールディングス
再生可能エネルギー発電事業: MMエナジー株式会社
不動産管理・炭鉱体験施設運営事業: 三井松島リソーシス株式会社
プロパンガス販売・コンビニエンスストア運営事業: 大島商事株式会社
三井港倶楽部の管理・運営事業: 港倶楽部オペレーションズ株式会社

主要事業所

本社: 福岡県福岡市中央区大手門1-1-12 大手門パインビル 11F・10F

関連企業

上記「主な事業」に記載の各事業会社が、三井松島ホールディングスの関連企業です。

脚注

RKB×三井松島レディス - RKB毎日放送が主催する女子プロゴルフトーナメントに特別協賛

外部リンク

三井松島ホールディングス株式会社 公式サイト

その他

三井松島ホールディングスは、炭鉱事業から多角化を遂げ、持株会社として新たな成長を目指しています。M&Aを通じて獲得した多様な企業群を束ね、各社の強みを活かしながら、グループ全体の企業価値向上を目指しています。

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