三十三銀行

株式会社三十三銀行

株式会社三十三銀行（San ju San Bank, Ltd.）は、三重県四日市市に本店を置く地方銀行であり、三十三フィナンシャルグループ（以下、三十三FG）の傘下に位置しています。2021年5月1日に、第三銀行と三重銀行が統合し新たに設立されました。

設立の経緯

この銀行の設立の背景には、旧第三銀行と旧三重銀行の経営統合があります。両行は2018年4月、三十三フィナンシャルグループを設立し、その後の合併が進められました。合併の際には金融庁からの認可が必要でしたが、2021年4月26日に承認を受け、その後4月30日からはATMやオンラインサービスが一時休止された後、5月5日に再開されました。そして、5月1日には合併が実施され、三十三銀行が発足しました。

行名の由来

三十三銀行の名称は、旧三重銀行の「三重」と、旧第三銀行の「三」を組み合わせたものです。ここで「三重」が「さんじゅう」と読むことから、両行の名称を組み合わせて「三十三」とみなされるように命名されました。「三+三」というような意味合いも持ち、さらに「+」を漢字の「十」に見立てることで、「三十三」という読みが成立しています。

事業の概要

三十三銀行は主に地方の中小企業や個人事業主を対象にサービスを提供しています。旧三重銀行は三重県北部の大企業や中堅企業を主な顧客とし、旧第三銀行は中南部地域で中小企業を中心に取引を行っていました。

合併を経て、新たな営業政策や構造を打ち出す必要があります。具体的な施策としては、旧第三銀行の名古屋支店を三重銀行の名古屋法人営業部内に移転し、店舗の統合が行われました。更に2022年7月までに29店舗を削減する方針も発表されています。

システムの統合

基幹系システムについては、旧第三銀行が導入していた日立製作所製のNEXTBASEに一本化されました。これにより、他行との連携が進むことが期待されています。しかし、合併により廃止された旧第三銀行の通帳は、合併後は使用できなくなったため、旧第三銀行のATMで繰越を行う必要があります。また旧三重銀行のATMでは、旧第三銀行の通帳が使用できないことが案内されています。これにより、顧客には変更に対応するための新たなが必要となります。

イメージキャラクター

三十三銀行のイメージキャラクターには、サンリオの「ポムポムプリン」が採用されています。2019年5月から共通のイメージキャラクターとして起用され、合併後もそのまま引き続き利用されています。

まとめ

三十三銀行は、三重県における規模の大きな地方銀行として、地域の経済を支える役割を果たしています。また、新たなビジネスモデルの構築や顧客サービスの向上を目指し、これからの発展が期待されます。

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