NEXTBASE

NEXTBASEについて

NEXTBASEは、日立製作所が提供する地域金融機関（主に第二地方銀行）向けのバンキングソリューションです。このシステムは、地域の金融機関に共同アウトソーシングサービスを提供することを目的としており、特に第二地方銀行のニーズに応えています。主な特徴として、勘定系パッケージにはNTTデータのBeSTAを採用し、日立製のメインフレーム（VOS3）上で運用されています。

システムの構成

NEXTBASEは、勘定系システムの他にも、外部接続系や営業店システムといった基幹系システムを備えています。また、オプションとしてインターネットバンキングシステムも用意されており、ユーザーの多様な要求を満たすことが可能です。これにより、地域の金融機関は、効率的で信頼性の高いサービスを顧客に提供することができます。

採用行と稼働状況

NEXTBASEは多くの地域金融機関に導入されており、それぞれの稼働状況は以下の通りです。

- 徳島銀行 → 徳島大正銀行（2005年5月から稼働）
- 香川銀行（2007年1月から稼働）
- イオン銀行（2007年10月から稼働）
- 北日本銀行（2008年1月から稼働）
- トマト銀行（2009年1月5日から稼働）
- 高知銀行（2009年1月5日から稼働）
- 栃木銀行（2010年1月4日から稼働）
- 中京銀行（2011年10月11日から稼働予定、愛知銀行との合併を考慮中）
- 大光銀行（2014年1月4日から稼働）
- 第三銀行 → 三十三銀行（2014年 1月6日から稼働、2021年5月1日に三重銀行を吸収合併）
- 静岡中央銀行（2015年1月5日から稼働）
- 大東銀行（2016年 5月6日から稼働）

最近のリクエストでは新たに稼働を開始している金融機関はありません。

採用撤回および運用終了

NEXTBASEには、採用を一度決定したものの、その後撤回されたケースも存在します。具体的には、新銀行東京とあおぞら銀行が挙げられます。新銀行東京は提携が解消され、あおぞら銀行は2016年に別のシステムに移行しました。また、運用を終了したケースとして、大正銀行があり、こちらは2020年に徳島銀行に合併されました。

まとめ

NEXTBASEは、地域金融機関に対する信頼性の高い勘定系システムを提供しており、その採用実績や各行の稼働状況を踏まえると、地域銀行にとって不可欠なシステムとなっています。これにより、地域の金融機関は競争力を維持し、顧客に対するサービスの質を高めることが可能です。今後のシステムの進化や新たな採用が注目されます。

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