三原市立南小学校

三原市立南小学校について

広島県三原市円一町二丁目に位置する三原市立南小学校は、地域に根差した公立小学校です。かつては、同じ敷地内に三原市立南幼稚園も併設されていました。本校は、長い歴史を持ち、多くの卒業生を地域社会へ送り出してきました。

沿革

本校の歴史は、昭和27年（1952年）1月1日に、既存の三原小学校から分離独立して開校したことに始まります。開校当初は13学級、児童数673名を擁する学校としてスタートし、同年1月16日には盛大に開校式が執り行われました。また、併設された南幼稚園も同月22日に入園式を迎え、小学校と幼稚園が一体となった教育環境が形成されました。

開校間もない昭和28年（1953年）7月17日には、三原市立第三中学校と共用する形で講堂が完成し、教育活動の幅が広がりました。さらに昭和36年（1961年）7月8日には、同じく第三中学校との共用施設としてプールが竣工し、体育の授業や児童たちの健康増進に活用されました。

その後、児童数の増加や施設の老朽化に対応するため、校舎の増改築が順次進められました。昭和49年（1974年）6月を皮切りに、昭和50年（1975年）3月、昭和51年（1976年）3月と立て続けに、鉄筋コンクリート造4階建ての教室棟が建設されました。さらに昭和55年（1980年）3月には、新たに鉄筋コンクリート造3階建ての教室棟と、天候に左右されずに体育活動が行える屋内運動場が完成し、教育環境が大幅に充実しました。

共用施設であったプールについても変化がありました。昭和59年（1984年）6月20日に補修工事が完了し、これを機に南小学校専用のプールとなりました。また、昭和64年/平成元年（1989年）3月には、温かい給食を提供し、皆で食事をとるための給食室と食堂が整備され、食育の推進にも力が入れられました。

そして、本校の歴史において大きな節目となったのが、平成26年（2014年）4月1日の現在地への移転です。長年親しんだ場所から新たな環境へ移り、現在も教育活動を続けています。

通学区域と進学先

本校の通学区域は、三原市内の広範囲にわたります。具体的には、宮沖一丁目から五丁目、円一町一丁目から五丁目、皆実一丁目から六丁目、港町二丁目、そして宮浦二丁目と三丁目が含まれます。

卒業後の進路となる中学校は、お住まいの地域によって分かれます。宮沖一丁目から五丁目、円一町一丁目から五丁目、港町二丁目に居住する児童は、原則として三原市立第三中学校へ進学します。一方、皆実一丁目から六丁目、宮浦二丁目、宮浦三丁目に居住する児童は、三原市立宮浦中学校へ進学することとなります。

地理と周辺環境

学校は三原市の中心部からほど近い、円一町二丁目に位置しています。学校のすぐ西側にはJR呉線の線路が走り、列車が行き交う様子が見られます。

周辺には教育機関が集まっており、広島県立三原高等学校や、本校の卒業生が進学することもある三原市立第三中学校などが近隣にあります。また、地域住民や事業所にとって重要な施設として、三原宮沖郵便局、三原税務署、三原労働基準監督署なども徒歩圏内に位置しています。主要幹線道路である国道2号線も近くを通っており、交通の便が良い立地です。

アクセス

JR西日本三原駅からは、南西方向へおよそ900メートルです。徒歩でもアクセス可能な距離にあります。公共交通機関を利用する場合、芸陽バスの「税務署前」バス停で下車すると、学校はすぐ近くです。

著名な出身者

本校からは、様々な分野で活躍する人材を輩出しています。特に著名な出身者として、元社会人野球選手として活躍された片山純一氏が挙げられます。

その他

本校は、広島県の公立小学校の一つとして、地域社会との連携を大切にしながら、子どもたちの健全な成長を支援する教育に取り組んでいます。広島県内の他の小学校については、「広島県小学校一覧」を参照してください。

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