三又ノ番組

『三又ノ番組』（みまたのばんぐみ）は、かつて東日本放送で放送されていた深夜のバラエティ番組です。この番組は、お笑い芸人の三又又三さんにとって初めての冠番組であり、彼の活動拠点である仙台を舞台にしたロケ企画を中心としていました。「愛と笑いで宮城を笑顔に」を番組のコンセプトに掲げ、地域に密着した様々な企画を通して宮城の魅力を発信しました。番組の締めくくりには、その日のロケ出演者などが加わり、三又さんの代名詞ともいえる「三又ダンス」を披露するのがお決まりの流れとなっていました。

番組のレギュラー出演者として、メインMCの三又又三さんの他に、ユリオカ超特Qさんと西尾季隆（X-GUN）さんが主に交互で出演し、番組を盛り上げました。両名とも2016年10月以降にレギュラー入りしましたが、それ以前からゲストとして高頻度で登場しており、特にユリオカさんは三谷幸喜さんのモノマネを交えて出演することも多かったです。スペシャル企画では両者が揃って出演することもありました。また、当時東日本放送のアナウンサーだった森遥香さんもレギュラーとして番組に彩りを加え、番組オリジナルのマスコットキャラクター「ミマータン」も登場しました。

番組開始当初からレギュラーとして出演していたユンボ安藤（東京ペールワン）さんは、2016年10月に番組を卒業しましたが、その後も何度かゲストとして登場。卒業時の裏話などが語られる一幕もありました。

『三又ノ番組』には、レギュラー陣に加え、非常に多岐にわたるジャンルから数多くのゲストが出演しました。お笑い界からは、西尾さんの相方であるX-GUNのさがね正裕さん、「チャチャワールドいしこし」で森アナとのデート企画に臨んだアナログタロウさん、稲川淳二さんのモノマネでおなじみのBBゴローさん、モノマネを武器に登場する古賀シュウさんなどが複数回出演しました。また、オフィス北野所属の居島一平さんや、たけし軍団の大先輩にあたる松尾伴内さん、ザブングル加藤歩さん、チャンス大城さん、篠宮暁さんらも番組に登場しました。

お笑い以外の分野からもゲストは多彩でした。プロレス界からは新崎人生さんや藤波辰爾さん、女子プロレスラーの赤井沙希さんが出演。西口プロレスやセンダイガールズプロレスリング、新日本プロレスリングといったプロレス団体も企画に参加しました。また、スターダスト仙台営業所所属のアイドルグループいぎなり東北産は、番組主催のアイドルイベントで優勝したことを機にレギュラー出演に準ずる存在となり、最終回にもメンバーが出演しました。その他にも、東北楽天ゴールデンイーグルス、SKE48、CYBER JAPAN DANCERSなど、スポーツやアイドルなど様々な分野からゲストが登場し、番組を盛り上げました。

番組で実施された企画は、地域密着型からバラエティ豊かなものまで多岐にわたりました。宮城県内で困っている人や企業を三又さんが訪問して手助けする「三又タスケテ」、スナック初心者向けの楽しみ方を紹介する「スナック講座」、三又さんが仙台に関連する様々な「大使」に任命される「三又又三『大使』任命」シリーズなど、地域性を活かした企画が多数。宮城県内のみならず、全国各地を巡る「全国制覇の旅」や、宮城県の全市町村を制覇することを目指した「宮城県全市町村制覇の旅」といった旅企画も人気でした。また、アポ無しで一般家庭を訪問する「突然お宅訪問の旅」、番組100回記念としてユリオカさんと西尾さんが初の番組内共演を果たした海外ロケ「初老の修学旅行 グアム編」、番組出演アイドルによるライブイベント「三又ノ番組アイドルフェスティバル」など、特別企画も数多く実施されました。夏の恒例企画としては、ゲストと共に怪談話を披露する「怪談ナイト」シリーズがありました。

番組は、2017年夏に放送された恒例の「怪談ナイト PART Ⅱ」の中で、三又さん本人から突然の最終回発表がありました。番組の最後は、これまでの放送の中から選ばれた名場面集で締めくくられ、多くの人々に愛されたローカルバラエティの歴史に幕を下ろしました。

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