三名村

三名村（さんみょうそん）は、徳島県三好郡に存在した村で、現在の三好市山城町の上名（かみな）、下名（しもな）、西宇（にしう）地区にあたります。

地理

三名村は、四国山地の一角に位置し、豊かな自然に恵まれていました。

山岳: 黒滝山、野鹿池山といった山々が村の景観を形作っていました。
河川: 吉野川とその支流である藤川谷川が村内を流れ、農業用水や生活用水として利用されていました。

歴史

三名村は、明治時代の町村制施行により誕生し、昭和時代に山城谷村と合併して姿を消しました。

1889年（明治22年）10月1日：町村制の施行により、上名村、下名村、西宇村が合併し、三名村が発足しました。
1956年（昭和31年）9月30日：山城谷村に編入され、同日付で山城町と改称されました。これにより、三名村は廃止されました。

交通

三名村には、鉄道と道路が整備されており、外部とのアクセスが可能でした。

鉄道路線: 日本国有鉄道（現JR四国）土讃本線が村内を通過していました。
小歩危駅が設置されており、住民の足となっていました。
道路: 国道32号が村内を通っていました。

名所・旧跡・観光スポット

三名村には、吉野川の急流によって形成された景勝地があります。

大歩危: 吉野川の激流がV字型に深く刻まれた渓谷で、国の天然記念物にも指定されています。
小歩危: 大歩危と同様に吉野川の急流によって形成された渓谷で、ラフティングの名所としても知られています。

参考文献

角川日本地名大辞典 36 徳島県

関連項目

* 徳島県の廃止市町村一覧

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