小歩危

小歩危（こぼけ）

小歩危は、吉野川中流域に位置する渓谷であり、大歩危とともに国指定天然記念物及び名勝「大歩危小歩危」を構成するV字谷の一つです。徳島県三好市南西部に位置し、高知県境から6kmほど下流に位置し、小歩危峡（こぼけきょう）と呼ばれることもあります。

地理・地質

小歩危の地質は三波川帯に属しており、三波川変成岩は一般的に「三波石」と呼ばれています（徳島県では「阿波の青石」と称されます）。大歩危小歩危はその有数の露出地であり、褶曲構造となっているのが特徴です。背斜構造の中心部に近い部分には変成度の低い砂質片岩や礫質片岩が、中心部から離れた部分には変成度の高い泥質片岩や緑色片岩などが分布しています。

2018年2月13日に小歩危が国指定天然記念物及び名勝「大歩危小歩危」に追加指定されました。指定地としての範囲は長さ約460m、面積34,244㎡で、大歩危の指定地とは接していませんが、吉野川藤川橋から白川橋までの約6.5kmの区間で学術的特徴が確認されています。

かつて小歩危では、電源開発によるダム計画がありましたが、住民の反対運動などにより中止となりました。

地名の由来

大歩危や小歩危は、本来、阿波国から土佐国への国境の山岳地帯の険しいルートそのものを指していました。近代以降に河岸に道路や鉄道が開通し、それに伴って河川に沿った地域が大歩危小歩危と呼ばれるようになりました。「ホケ（ホキ）」は山の中や川の流れがある場所にある断崖を指す古語であり、「こぼけ」という音に対して、文化12年（1815年）編纂の阿波史では「小嶂」の字を充てています。

観光

小歩危は日本最大級の激流として知られており、大歩危とともにカヌーやラフティングのツアーが盛んです。スリル満点の川下りが楽しめます。

小歩危駅周辺には、800mの間に7つのトンネルが連続しており、列車から小歩危峡を眺められる時間は短いですが、変化に富んだ景観が楽しめます。小歩危駅から約1.5キロメートル下流側で吉野川に合流する白川谷川の上流の粟山地区には奥小歩危温泉があります。

アクセス

鉄道：JR四国土讃線小歩危駅
自動車：
徳島道井川池田ICから国道32号経由で約30分
高知道大豊ICから国道439号と国道32号経由で約35分
松山道三島川之江ICから国道192号と国道32号経由で約45分
高知道新宮ICから国道319号と国道32号などを経由して約45分

周辺施設・景勝地

鮎戸瀬（あどのせ）
鮎戸瀬荘
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とびの巣渓谷
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小歩危郵便局
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三好西部森林組合
大歩危温泉
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小歩危は、豊かな自然とスリル満点のアクティビティが楽しめる魅力的なスポットです。ぜひ一度訪れてみてください。

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