三善信二

三善信二(みよし しんじ)は、1921年1月30日熊本県上益城郡嘉島町で生まれた日本の官僚政治家です。衆議院議員であった三善信房の次男として生まれ、兄にはリコー会長を務めた三善信一がいます。

熊本中学時代は柔道に励み、全国大会で準優勝を果たすなど、スポーツにも才能を発揮しました。その後、第五高等学校を経て、1945年に東京帝国大学法学部を卒業しました。

卒業後、農林省に入省し、官僚としてのキャリアをスタートさせました。在ビルマ日本国大使館一等書記官を皮切りに、福岡県農政部長、水産庁企画課長、農林経済局総務課長、農林経済局国際経済課長、水産庁生産部長、農地局長などの要職を歴任しました。これらの役職を通じて、日本の農林水産業の発展に尽力しました。

1972年には大臣官房長に就任し、1974年には食糧庁長官に任命されるなど、農林省内での信頼も厚く、重要なポストを歴任しました。1975年には農林事務次官に就任し、農林行政の最高責任者の一人として手腕を発揮しました。1976年に農林省を退官するまで、日本の食料政策と農林水産業の発展に大きく貢献しました。

1977年には、第11回参議院議員通常選挙に自由民主党公認で熊本県地方区から出馬し、見事当選を果たし、政治家としての新たなキャリアをスタートさせました。しかし、1979年3月7日悪性リンパ腫のため東京都港区の東京慈恵会医科大学附属病院で58歳で逝去されました。

その功績を称え、死没日をもって勲二等瑞宝章が追贈され、正四位に叙されました。さらに、従三位へ位一級追陞されるなど、その生涯を通じた貢献が改めて評価されました。

三善信二は、官僚としては農林行政の要として、また政治家としては国民の代表として、その生涯を日本の発展のために捧げました。その功績は、日本の歴史に深く刻まれています。

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