三宮・花時計前駅

三宮・花時計前駅：神戸の玄関口

三宮・花時計前駅は、兵庫県神戸市中央区に位置する神戸市営地下鉄海岸線の終着駅です。駅番号はK01。神戸の代表的な商業・業務地区である三宮エリア南部にあり、多くのオフィスビルや商業施設に囲まれた利便性の高い立地が特徴です。

歴史と概要

2001年7月7日、神戸市営地下鉄海岸線の開業と同時に開業しました。駅名は、かつて神戸市役所北側にあった花時計（現在は東遊園地に移設）に由来しています。駅周辺は、神戸国際会館をはじめとする高層ビル群や、商業施設「さんちか」などが集積しており、神戸の経済活動を支える重要な拠点となっています。

駅構造

地下駅で、島式ホーム1面2線構造です。改札口は地下2階、ホームは地下3階に位置しています。神戸国際会館、さんちか、三宮ビル南館など、周辺の主要施設と地下道で直結しており、スムーズなアクセスを実現しています。バリアフリーにも配慮されており、エレベーターやエスカレーターが設置されています。また、駅構内にはトイレ、AED、コンビニエンスストアも設置され、利用者の利便性を高めています。

アクセスと乗り換え

JR三ノ宮駅、阪急電鉄・阪神電鉄神戸三宮駅など、他の交通機関との乗り換えも容易です。「さんちか」という地下街を通じて各線三宮駅と接続しており、雨天時でも快適に移動できます。ただし、駅間を徒歩で移動する必要があるため、乗り換えには5～10分ほどかかります。西神・山手線への乗り換えも「さんちか」を経由して三宮駅で行います。連続乗車する場合は、区間を通算した乗車券を購入し、90分以内の乗り継ぎが可能です。

駅のデザインコンセプト

駅のデザインテーマは「劇場都市の玄関」です。神戸市全体を劇場都市と捉え、当駅はその玄関口としての役割を担うというコンセプトに基づいて設計されています。コンコースは、隣接する神戸国際会館をイメージしたデザインで、ベージュやブラウン系の炻器質タイルを使用。大理石モザイクも用いることで、温かみと華やかさを演出しています。プラットホームは「帆船のデッキ」をイメージし、海を思わせるマリンブルーのグラデーションが施されています。

利用状況

2022年度の1日平均乗車人員は7,442人です。海岸線の中では和田岬駅、新長田駅に次いで3番目に多く、開業以来緩やかな増加傾向にあります。当初の計画では2005年度の乗車人員を21,652人と予測していましたが、現在の乗車人員はその3分の1程度です。

駅周辺

駅周辺には、神戸国際会館をはじめ、多くのオフィスビル、金融機関（みずほ銀行、三井[[住友銀行]]、三菱UFJ銀行など）、神戸市役所、中央区役所などが立地しています。また、東遊園地も近く、緑豊かな憩いの場も提供されています。

延伸計画

現在は終着駅ですが、HAT神戸への延伸計画があります。駅構造は、市道下を東へ延伸できるよう設計されています。

その他

建設時の仮称は「三宮駅」でした。当初はAGT路線として計画されており、フラワーロード西側に高架駅を設置する案もありました。

また、オリンピック金メダリストである柔道家・阿部詩選手の手形足形が駅に飾られており、観光スポットにもなっています。

隣の駅

三宮・花時計前駅は、神戸の玄関口として、そして地域の重要な交通拠点として、今後も発展を続けることでしょう。

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