三木孝浩

三木孝浩について

三木孝浩（みき たかひろ）は、日本の映像ディレクター及び映画監督で、1974年に徳島県阿波市で誕生しました。早稲田大学第一文学部を卒業後、彼は映像制作の道を進みます。在学中に製作した自主映画『青空』が早稲田インディーズフィルムフェスティバルでグランプリを獲得し、彼の才能は早くも認められました。1998年にはソニー・ミュージックに入社し、2000年からは主にミュージックビデオを手がけるようになります。

2006年には独立し、スターダストプロモーションと契約。これを機に、ショートムービーやドラマ、CMなど多様なメディアでも活躍の幅を広げていきます。特に2010年に公開された長編初監督作品『ソラニン』は、宮崎あおいと高良健吾の主演により大ヒットを記録。これに続く『僕等がいた』（2012年）では邦画として初めて前篇と後篇を同時に公開し、その革新性が注目を集めました。

また、2010年代以降は少女漫画の実写化に力を入れ、廣木隆一、新城毅彦と共に「胸キュン映画三巨匠」として称されるようになります。彼自身の映画制作に対する情熱は、小学生時代に見た原田知世主演の『時をかける少女』（1983年）によって芽生えたと言われ、大林宣彦監督の作品からは大きな影響を受けたと語っています。

2015年には自身の監督デビュー5周年を祝して、音楽をテーマにした作品を集めた上映イベント「三木孝浩filmo day 〜音楽と映画〜」を開催し、多くのファンを魅了しました。彼の監督作品には、以下のような長編映画があります。

• - ソラニン（2010年）
• - 管制塔（2011年）
• - 僕等がいた 前篇・後篇（2012年）
• - 陽だまりの彼女（2013年）
• - ホットロード（2014年）
• - アオハライド（2014年）
• - くちびるに歌を（2015年）
• - 青空エール（2016年）
• - ぼくは明日、昨日のきみとデートする（2016年）
• - 先生!、、、好きになってもいいですか?（2017年）
• - 坂道のアポロン（2018年）
• - フォルトゥナの瞳（2019年）
• - 思い、思われ、ふり、ふられ（2020年）
• - きみの瞳が問いかけている（2020年）
• - 夏への扉 -キミのいる未来へ-（2021年）
• - 今夜、世界からこの恋が消えても（2022年）
• - TANG タング（2022年）
• - アキラとあきら（2022年）

さらにテレビドラマやショートムービー、CM、ミュージックビデオなど、彼の手掛けた作品は非常に多岐にわたります。特にCMでは、大塚ベバレジや資生堂などの大手企業とも関わりを持ち、そのセンスと技術力が評価されています。受賞歴も豊富で、早稲田インディーズフィルムフェスティバルのグランプリや、MTV Video Music Awards Japan 最優秀ビデオ賞など、多数の賞を受賞しています。

三木は2024年には、Netflixでの配信映画『余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話。』を予定しており、これからのさらなる活躍が期待されます。彼の作品は、視覚的な美しさと繊細な人間描写が光る作品が多く、多くの観客から愛されています。

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