ぼくは明日、昨日のきみとデートする

ぼくは明日、昨日のきみとデートする

『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』は、七月隆文による恋愛小説で、宝島社文庫から2014年に刊行されました。通称「ぼく明日」として知られ、第3回京都本大賞を受賞しています。京都を舞台にしたファンタジー要素のある恋愛物語で、その切ないストーリーは多くの読者を魅了し、映画化、漫画化、朗読劇化など、様々なメディアミックス展開がされています。

作品概要

この物語は、京都の美大に通う南山高寿と、不思議な魅力を持つ女性、福寿愛美との恋愛を描いています。二人は出会い、惹かれ合いますが、彼女には秘密があり、二人の関係は予想外の方向へと進んでいきます。作品には、叡山電鉄や宝が池公園など、京都の風景が美しく描かれているのも特徴です。

漫画版

大谷紀子によって漫画化され、「このマンガがすごい！WEB」で2015年12月から連載されました。小説とはまた違った視点から物語が描かれ、新たなファン層を獲得しました。

発行部数

2018年8月時点で、原作小説の累計発行部数は160万部を突破しており、その人気ぶりが伺えます。

あらすじ

京都の美大生、南山高寿は、通学電車で出会った福寿愛美に一目惚れします。勇気を出して話しかけたところ、彼女はなぜか涙を流して抱きついてきました。翌日、大学の授業で訪れた動物園で再会し、二人はすぐに意気投合。交際を始めますが、初めてのデート、初めて手をつなぐなど、初めての経験をするたびに、彼女は涙を流します。高寿は彼女の不思議な行動に戸惑いながらも、愛情を深めていきます。

しかし、高寿が誰にも見せたことのない自作小説のヒロインの名前を、愛美が知っていたことから、彼は違和感を覚えます。「予知能力でもあるの？」と問うと、愛美は「あなたの未来がわかる」と告げます。二人が初めて愛し合った日、高寿は愛美の秘密を知り、二人の運命はすれ違い始めるのでした。

映画

2016年12月17日に公開された実写映画は、三木孝浩監督がメガホンを取り、福士蒼汰が南山高寿役、小松菜奈が福寿愛美役を演じました。脚本は吉田智子が担当し、松谷卓が音楽を担当しました。主題歌はback numberの「ハッピーエンド」です。

撮影は京都で行われ、鴨川や伏見稲荷大社、三条大橋など、京都の美しい風景が映画を彩っています。公開前には、伏見稲荷大社でレッドカーペットイベントが開催され、話題を呼びました。

キャスト

南山高寿: 福士蒼汰
福寿愛美: 小松菜奈 (幼少期：川北のん、中学生時代：清原果耶)
上山正一: 東出昌大
林: 山田裕貴
南山たかもり: 大鷹明良
南山えいこ: 宮崎美子

スタッフ

原作: 七月隆文
監督: 三木孝浩
脚本: 吉田智子
音楽: 松谷卓
主題歌: back number「ハッピーエンド」
配給: 東宝

朗読劇

2018年8月には、東宝による朗読劇シリーズ《恋を読む》の第一弾として、本作の朗読劇が上演されました。脚本・演出は三浦直之（ロロ）が担当し、複数のキャストが日替わりで出演しました。好評につき、翌年3月には新キャストを加えてアンコール上演も行われました。

キャスト（朗読劇）

多数の俳優がペアで日替わりで出演しました。

鈴木拡樹×山崎紘菜
梶裕貴×高月彩良
木村達成×清水くるみ
黒羽麻璃央×戸松遥
鳥越裕貴×梅田彩佳
松田凌×内田真礼
三浦宏規×福原遥

アンコール上演

荒牧慶彦×三森すずこ
黒羽麻璃央×山崎紘菜
細谷佳正×秋山ゆずき
木村達成×清水くるみ
梶裕貴×高月彩良
蒼井翔太×石川由依
松田凌×内田真礼
廣瀬智紀×吉倉あおい

その他

あいの風とやま鉄道では、映画公開に合わせてパロディポスターを掲示し、利用促進キャンペーンを展開しました。

外部リンク

ぼくは明日、昨日のきみとデートする – 「ぼく明日（ぼくあす）」公式サイト - 宝島社
ぼくは明日、昨日のきみとデートする - このマンガがすごい！WEB
映画 ぼくは明日、昨日のきみとデートする (@bokuasu_movie) - X（旧Twitter）
ぼくは明日、昨日のきみとデートする - IMDb（英語）
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