三木申三

三木 申三の生涯と業績

三木申三（みき しんぞう、1928年10月4日 - 2010年10月26日）は、日本の医師であり政治家として著名な人物である。彼は徳島県の知事として、そして県議会議員として、地域の発展に大きく寄与した。

来歴

徳島県麻植郡山川町（現・吉野川市山川町）で生まれた三木は、旧制徳島県立麻植中学校を経て、1954年に徳島医科大学を卒業した。それ以後、三菱鉱業大夕張炭鉱病院での勤務を経て、故郷の山川町に医院を開業。「地域医療の柱」として多くの人々に信頼された。

1967年には徳島県議会議員に初めて当選し、連続して3期を務めた。その後、1977年に知事選で敗北したが、1981年にはリベンジを果たし、知事に就任した。彼は1981年10月から1993年10月までの12年間、徳島県知事として活躍し、その間に多くのプロジェクトを実現した。特に、明石海峡大橋の工事計画や橘湾石炭火力発電所の稼働に関与し、地域経済の発展に貢献した。さらに1987年には『21世紀へ鼓動 ‐徳島新時代へ向けて』という著書を出版し、県の未来像を示した。

1993年以降は再び医院の院長として、地域医療の推進に尽力し、1994年から1996年にかけては徳島大学医学部の教授も兼任した。医療界と政治界の両方で活躍する姿勢は、多くの人々から尊敬を集めた。

1996年には第41回衆議院議員総選挙に自由民主党から立候補したが、新進党の候補者に敗れた。しかし、1998年には勲二等瑞宝章を受章するなど、彼の功績は評価された。

人生の終焉を迎えたのは2010年10月26日、肺癌との闘病の末、徳島市内の病院でのこと。享年82。

人物

三木申三は、政治活動においても多くの人々と関わりを持った。彼が支援した後藤田正晴とのあいだでは激しい選挙戦も展開された。特に、後藤田が初めて国政選挙に出馬した際には、彼の選挙戦を官僚的だと指摘し、改善を促した。このアドバイスに対し、後藤田は感謝の意を示し、三木の支持がいかに大きなものであったかを物語っている。

著書

彼の著作には、1987年に刊行された『21世紀への鼓動　徳島新時代へ向けて』がある。この本では、地域の未来を見据えたビジョンや施策について述べられており、彼の考え方を深く理解する手助けとなる一冊である。

まとめ

三木申三は、医師としての使命と政治家としての責任を見事に果たした。彼の功績は今なお、多くの人々の記憶に残り、徳島の発展に寄与した彼の影響は今後も続いていくことであろう。

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