三本松駅 (奈良県)

三本松駅：歴史と現状

三本松駅は、奈良県宇陀市に位置する近畿日本鉄道大阪線沿線にある駅です。駅番号はD47。のどかな田園風景が広がるこの駅は、近鉄の主要駅とは異なる、静かで落ち着いた雰囲気を持っています。

歴史を辿る

三本松駅の歴史は古く、1930年（昭和5年）に参宮急行電鉄の榛原～伊賀神戸間の開通に伴い開業しました。その後、幾度かの会社合併を経て、現在の近畿日本鉄道の駅となっています。1941年には関西急行鉄道、1944年には近畿日本鉄道に統合されました。近年では、2007年にPiTaPaの利用開始、そして2013年には無人駅化という変化を経験しています。

駅の構造と設備

地上駅である三本松駅は、相対式2面2線のホームを持ち、6両編成の列車に対応しています。改札口は上り線側に設置され、下りホームへは構内踏切で連絡しています。無人駅ですが、PiTaPaやICOCAに対応した自動改札機と自動精算機が設置されているため、利便性は確保されています。かつて上りホームにはトイレが設置されていましたが、2023年には撤去されました。榛原駅が管理駅となっています。

停車列車と利用状況

三本松駅に停車するのは、主に急行列車です。桜井駅と榊原温泉口駅間を各駅停車する急行列車が中心で、準急、区間準急、普通列車の停車は限られています。日中は1時間あたり3本の急行が停車しますが、快速急行が運行される時間帯は本数が減少し、1～2本になります。朝夕は準急や区間準急、普通列車も加わり、最大5本まで停車本数が増加します。

近年、三本松駅の利用客数は減少傾向にあります。2005年の1日平均乗降客数は319人でしたが、2023年には100人台にまで減少しています。これは、自動車の普及や地域社会の変化など、様々な要因が考えられます。具体的な数値は以下の通りです。

2023年11月7日：100人
2022年11月8日：113人
2021年11月9日：123人
2018年11月13日：151人
2015年11月10日：158人
2012年11月13日：187人
2010年11月9日：241人
2008年11月18日：246人
* 2005年11月8日：319人

駅周辺

三本松駅の周辺には、自然豊かな環境が広がっています。観光スポットとしては、花の郷 滝谷花しょうぶ園や道の駅宇陀路室生などが知られています。その他、長瀬簡易郵便局や子安地蔵尊（安産寺）といった施設もあります。

隣の駅

三本松駅の隣の駅は、上り方面が室生口大野駅、下り方面が赤目口駅です。

まとめ

三本松駅は、歴史ある駅でありながら、近年は利用客数の減少という課題を抱えています。しかし、周辺の自然環境や観光資源は魅力的で、地域住民にとって重要な交通手段であり続けています。今後の発展に期待したいです。

もう一度検索