三枝の愛ラブ!爆笑クリニック

『三枝の愛ラブ!爆笑クリニック』

『三枝の愛ラブ!爆笑クリニック』は、1981年から1995年まで関西テレビにて放送されたトークバラエティ番組で、桂三枝（現・6代目桂文枝）が司会を務めていました。この番組は、視聴者の悩みを解決することをテーマにしており、三枝を中心にアシスタントやゲストパネラーが様々な家庭の問題について話し合いました。

番組の形式と特徴

番組は、毎回異なる視聴者夫婦の悩みを解消していく形式で進行され、特別企画時には著名なタレント夫婦や親子がゲストとして登場することもありました。たとえば、当時の首相であった海部俊樹夫妻や労働大臣の山口敏夫夫妻がゲストに招かれました。

さらに、初期には「悩み求めて三千里」と題されたコーナーがあり、全国のリポーターが視聴者の悩みを聞き、スタジオにいる出場者がその悩みを当てるクイズ形式のコーナーも設けられていました。クイズは三択方式で展開され、正解すると賞金が獲得できる仕組みでした。後期には、視聴者から寄せられた悩みを紹介するコーナーが追加され、三枝が「どうしたら」と問いかけると、スタジオの観客全員が「よいのでしょーか」と一斉に叫ぶパターンも人気を博しました。

番組の最後には「愛ラブチャンス」というゲームが行われ、サイコロを投げてハート型マークを狙う形式で、成功するとハワイ旅行と賞金10万円を獲得できるチャンスが与えられました。好評だったため、スタイルが変わり、初期のパネル選択式からサイコロを使用する方式へと移行しました。

制作と放送

この番組は、1981年9月16日に始まり、1995年9月26日までの14年間続きました。開始当初は主に関西テレビの本社スタジオで収録されていたものの、後期になると東京都世田谷区の東京メディアシティにスタジオが移転しました。また、放送時間は水曜22時から始まり、月曜や火曜に移動するなど、様々な時間帯で放送されました。

初のアシスタントとして参加したのは三ツ矢歌子で、その後も多くのアシスタントが交代しながら番組を盛り上げました。中でも、榊原郁恵は最も長くアシスタントを務め、多くの名場面を生み出しました。

番組の影響とエピソード

番組は視聴者からの大きな支持を受け続け、年末年始特番や特別編などが数多く放送されました。これにより、視聴者の心に深く刻まれ、後のトークバラエティ番組にも影響を与えることとなりました。

また、さまざまなエピソードが番組内で展開され、時には視聴者やゲストが意外な行動をしたり、ハプニングが起こることもありました。三枝がサイコロを振った際の失敗や、全く興奮しない収録でのトークなどが視聴者の笑いを誘ったのです。このように、視聴者参加型の要素とユーモア溢れる展開が番組の大きな魅力となっていました。

結語

『三枝の愛ラブ!爆笑クリニック』は、ただ悩みを解決するだけでなく、視聴者と一緒に笑い、楽しむことのできる番組でした。桂三枝とアシスタント陣、ゲストたちの絶妙な掛け合いが生み出す独特の雰囲気は、多くの人々の記憶に残り続けています。番組が目指した「愛」と「楽しい」をテーマにしたコンセプトは、今なお多くのファンに愛されています。

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