三浦太郎 (文化人類学者)

三浦太郎氏は、日本の文化人類学者であり、1955年1月生まれです。著名な作家である三浦朱門・曽野綾子夫妻の長男として東京に生まれました。東京都立三田高等学校を卒業後、南山大学文学部人類学科に進学。1979年3月には南山大学大学院文学研究科人類学専攻修士課程を修了し、1984年には同博士課程を単位取得満期退学しています。

その後、英知大学（現在の聖トマス大学、2014年度に閉学）教授を経て、中部大学教授を務めました。現在は退官されています。

三浦氏の専門は、フィリピンのイスラーム社会、スールー王国、そして遊牧文化の視点から見た北京市の分析など、多岐にわたります。これらの研究テーマは、彼の学術的な関心の広さと深さを示しています。

南山大学在学中から、女性週刊誌『女性セブン』にコラムを連載するなど、執筆活動も行っていました。近年では、中央競馬・国際競馬の評論も手がけています。競馬への造詣も深く、英知大学時代には、自らの提案で大学の地元にある園田競馬場に「英知大学賞」を設定したこともあります（大学が聖トマス大学に改名したことに伴い廃止）。

曽野綾子の小説『太郎物語』の主人公のモデルとしても知られています。また、妻はエッセイストの三浦暁子氏です。

著書には、『花とおじさん 現代美人女子学生論』（PHP研究所、1992年）、『太郎&太一物語』（女子パウロ会、1992年）、『祭りの掟 当世キャンパスの眺め』（PHP研究所、1994年）、『ギャルたちの被災 阪神大震災に学ぶ子育ての知恵』（女子パウロ会、1996年）、『ヌサンタラ・インドネシア マゼランのめざした島への旅』（小学館、1996年）などがあります。

共著としては、青島美幸氏との『そよ風に乗った風船』（いんなあとりっぷ社、1976年）、三浦暁子氏との『太郎家族のボルネオ日記』（河合出版、1990年）、曽野綾子氏との『親子、別あり』（PHP研究所、1993年、のち文庫）があります。

外部リンク：
中部大学教員情報 - 三浦太郎 - ウェイバックマシン (2021年5月18日アーカイブ分)

三浦朱門・曽野綾子夫妻の長男に嫁いだ著者が描く、強烈な個性をもつ家族の物語とは？

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