三浦洸一

三浦洸一（みうら こういち）は、1928年1月1日に神奈川県三浦市で生まれ、2025年1月11日に97歳で亡くなった日本の歌手です。本名は桑田利康（くわた としやす）といいます。

生い立ちと音楽への道

三浦市三崎地区の浄土真宗本願寺派最福寺の三男として生まれた三浦は、幼少期から厳格な祖父のもとで読経を学びました。三浦市立三崎小学校、横須賀商業学校を卒業後、陸軍予備隊に入隊し、同時に神奈川県庁に入庁しました。その後、東洋音楽学校（現在の東京音楽大学）声楽科に進学し、クラシックの声楽を学びました。この時期の同級生には黒柳徹子がいます。1952年に日本ビクターレコードに入社し、作曲家の吉田正に師事しました。

芸名は出身地の三浦市にちなんで付けられました。

歌手としての活躍

1953年5月、『さすらいの恋唄』でデビューし、同年9月には『落葉しぐれ』が大ヒット、一躍人気歌手となりました。持ち歌には文芸を題材にした「文芸歌謡」が多く、実直な歌唱法で社歌や自治体制作の音頭など、委託制作盤も数多く吹き込んでいます。

1955年12月31日には『第6回NHK紅白歌合戦』に初出場し、その後も計8回の出場を果たしました。

多方面での活動

音楽活動以外にも、1983年10月から1984年9月まで『森田一義アワー 笑っていいとも!』（フジテレビ）にレギュラー出演するなど、テレビ番組にも出演しました。

2000年には日本レコード大賞功労賞を受賞しました。

2008年6月10日には『NHK[[歌謡コンサート]]』に生出演し、2010年3月10日には『吉田正音楽館・三浦洸一ミニコンサート』を開催。2010年8月21日には『第42回思い出のメロディー』に出演し、東京音大の後輩である松下奈緒と共演しました。

また、日本[[歌手協会]]監事を2007年まで務めました。

人柄と晩年

自動車の運転免許は持っておらず、マネージャーや妻に運転を任せていました。ビールが好きで、ゴルフも頻繁に楽しんでいた時期がありました。

2025年1月11日、東京都内の病院で老衰のため97歳で亡くなりました。

主なディスコグラフィー

以下に代表的なシングル曲を挙げます。

さすらいの恋唄（1953年）
落葉しぐれ（1953年）
男なら（1954年）
慕情の唄（1954年）
弁天小僧（1955年）
歌舞伎狂言の名作、『青砥稿花紅彩画』に取材している。
北海だより（1955年）
ああダムの町 (1956年）
東京の人（1956年）
踊子（1957年）
郵便船が来たとヨー（1957年）
街燈（1958年）
新ソーラン節（1958年）
舟唄（1958年）
釧路の駅でさようなら(1958年）
哀愁の高速道路（1958年）
桜の園（1959年）
流転（1959年）
男の旅路（1960年）
花ひととき(1961年）
青年の樹（1961年）
異国の丘（1961年）
新潟国体の歌（1962年）
この日のために（1962年）
よみがえる青春（1963年）
若い日本（1963年）
みどりの河（1964年）
青葉の笛（1965年）
東京の人（1966年）
月よりの使者（1966年）
愛のこだま（1967年）
旅路（1967年）
天と地と・天上の笛（1968年）
北方領土の歌（1969年）
とけろ港よ（1979年）
雨の潮来・雨情橋/旅の酒場で（1980年）

これらの他にも数多くの楽曲をリリースし、日本の歌謡界に多大な貢献をしました。

主な出演作品

映画

唄祭けんか道中（1956年）
唄祭母恋しぐれ（1956年）
哀愁の高速道路（1958年）
流転（1960年）

テレビ

森田一義アワー笑っていいとも!（1983年 - 1984年）
月曜ドラマランド 意地悪ばあさん GO!GO!!ハワイの巻（1984年）

CM

* 味の素 ほんだし いりこだし（1980年代後半）

三浦洸一は、その歌声と誠実な人柄で、多くの人々に愛された歌手でした。

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