三浦義秋

三浦義秋は、1890年（明治23年）9月8日に滋賀県で生まれ、1953年（昭和28年）12月23日に生涯を閉じました。彼は日本の外交官として、激動の時代に国際舞台で活躍しました。

学歴と初期のキャリア

1916年（大正5年）、三浦義秋は東京帝国大学法科大学政治科を卒業しました。その後、1919年（大正8年）に高等試験外交科に合格し、外交官としてのキャリアをスタートさせました。この頃から、彼の国際的な舞台での活躍が始まりました。

外務省での活躍

三浦は外務省に入省後、外務事務官としてキャリアを重ね、対支文化事務局事務官も務めました。その後、アメリカ合衆国大使館三等書記官として初めて海外勤務を経験し、その国際感覚を磨きました。さらに、中華民国公使館三等書記官、関東庁事務官・長官官房外事課長、上海領事など、アジア地域での勤務を多く経験しました。

アジアでの経験

中華民国公使館二等書記官、廈門領事・台湾総督府事務官、中華民国公使館一等書記官、漢口総領事など、中国各地で重要な役職を歴任しました。これらの経験を通じて、彼はアジア情勢に対する深い理解と知識を培いました。この時期の経験は、後の彼の外交官としての活動に大きな影響を与えました。

ヨーロッパでの経験と駐メキシコ公使

その後、ロンドン総領事、上海総領事を経て、中華民国大使館参事官を務めました。そして、1940年（昭和15年）には、駐メキシコ公使に任命され、そのキャリアの頂点を迎えました。しかし、1943年（昭和18年）に退官し、外交官としての活動を終えました。

栄典

1940年（昭和15年）8月15日には、紀元二千六百年祝典記念章を授与されました。これは、彼の長年の功績と貢献を称えるものでした。

参考文献

人事興信所編『人事興信録 第14版（下）』人事興信所、1943年。
日本官界情報社編『日本官界名鑑 昭和十七年版』日本官界情報社、1942年。

これらの文献は、三浦義秋の経歴を詳細に知るための貴重な資料です。

三浦義秋は、激動の時代において、日本の外交に尽力した人物です。彼の足跡は、今日の国際関係を考える上で、多くの示唆を与えてくれるでしょう。

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