三省堂書店

三省堂書店

株式会社三省堂書店は、東京都千代田区神田神保町に本店を置く、日本を代表する老舗書店チェーンです。紀伊國屋書店や丸善と並び、長きにわたり日本の書籍文化を支えてきました。かつてはアメリカにも店舗を展開し、外商やフランチャイズ店舗も展開するなど、幅広い事業展開を行っていました。

歴史

三省堂書店の歴史は、1881年（明治14年）に亀井忠一・万喜子母子が古[[書店]]として創業したことに始まります。その後、新刊書店へと転換し、1884年（明治17年）には出版事業も開始、辞書編纂の業務にも着手しました。1915年（大正4年）には出版事業部が分離独立し、株式会社三省堂が設立されました。1928年（昭和3年）には株式会社に改組しています。

1964年（昭和39年）には初の支店となる自由が丘店が開店し、1981年（昭和56年）には新本店ビルが竣工、創業100周年を迎えました。2004年（平成15年）には初の海外店舗となるニュージャージー店（FC）を開店するなど、国内外への展開を進めていました。

2022年（令和4年）には、神保町本店が全面改築のため一時閉店し、現在は近隣の仮店舗で営業を継続しています。新本店ビルは地上13階建てで、2023年10月着工、2026年1月竣工予定です。

「三省堂」という店名は、『論語』の一節「吾日三省吾身」に由来し、早稲田大学創立者の大隈重信が初代社長に贈った言葉であるというエピソードがあります。また、創業家である亀井家は、ソニー創業者の盛田昭夫氏と縁戚関係にあります。

店舗

2021年5月時点で、三省堂書店は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、北海道、愛知県、岐阜県に計22店舗を展開していました。特に、神田神保町の本店、池袋本店、名古屋本店は、それぞれ「神保町本店」「池袋本店」「名古屋本店」として特別な位置づけとなっています。

かつては関西にも店舗がありましたが、2018年までに撤退しています。また、アメリカにも5店舗ありましたが、全て閉店しています。

地方への出店にも積極的で、2011年には、書店空白地帯であった北海道留萌市にも進出しました。さらに、リブロが本店を構えていた西武池袋本店に居抜きで池袋本店を出店し、2015年にグランドオープンしています。

特徴

三省堂書店は、書籍販売だけでなく、電子書籍の店頭販売も行っています。また、神保町本店は、その規模と歴史から、神田神保町のランドマーク的存在として親しまれてきました。

現在は建て替え中ですが、仮店舗でも営業を継続しており、今後も書籍文化の発展に貢献していくことが期待されます。

その他

出版事業は、1915年に株式会社三省堂として独立しましたが、1974年以降、両社には直接の資本関係はありません。

三省堂書店は、大分県大分市の晃星堂書店と共同で、晃星三省堂を出店したことがあります。

外部リンク

三省堂書店公式サイト

三省堂書店公式X

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