三笠市営バス

三笠市営バス

三笠市営バスは、北海道三笠市が直営する乗合バス事業です。かつて市内を走っていたJR幌内線の廃止に伴い、代替交通手段として2005年に運行を開始しました。

概要

当初、幌内線の代替バスは北海道中央バスが運行していましたが、補助金なしでは維持が困難となり、一部路線の廃止を決定しました。これを受け、三笠市が市民の移動手段を確保するため、市営バスの運行を計画し、市議会の議決を経て事業を開始しました。

過去には、第二次世界大戦後、三笠町（当時）で北海道中央バスと国鉄バスが運行を開始した頃、町営バスの運行要望が出されたことがありましたが、町議会で保留となり実現には至りませんでした。

沿革

1950年：三笠町営バス事業計画が町議会に諮られますが、一時保留となります。
1951年12月1日：北海道中央バスが岩幌線（岩見沢 - 三笠 - 幌内）の運行を開始します。
1987年7月13日：JR幌内線の廃止に伴い、北海道中央バス岩桂線（岩見沢駅前 - 三笠ターミナル）が運行を開始します。三笠市は、国と北海道からの助成金により同路線の運行を補助します。
1992年7月13日：JR幌内線代替バスへの国の助成金が打ち切られ、北海道単独補助により三笠市が北海道中央バス岩桂線の運行補助を継続します。
1993年7月13日：JR幌内線代替バスへの北海道の助成金が打ち切られ、三笠市が北海道中央バス岩桂線の運行補助を開始します。
1995年4月1日：北海道中央バス三笠・幌内線の利用客減少に伴い、三笠市が同路線の運行補助を開始します。
2005年4月21日：北海道中央バス三笠・幌内線廃止予定に伴い、三笠市が路線確保のため、乗合バス事業者を公募しますが、応募はありませんでした。
2005年7月：三笠市営バス運行に関する住民説明会が開催されます。
2005年12月1日：北海道中央バスが岩桂線、三笠・幌内線を廃止し、三笠市営バスが運行を開始します。幌内線、萱野線、山の手線が開設され、運賃は一律大人200円、子ども100円に設定されました。運行は巴ハイヤー株式会社に委託されました。
2006年5月1日：幌内線の経路が変更されます。
2007年4月1日：中学生以下の運賃が無料化され、子ども運賃設定が廃止されます。幌内線及び萱野線の経路が変更されます。
2008年6月1日：山の手線が廃止されます。
2009年6月1日：萱野線が廃止されます。幌内線のダイヤが改正されます。
2014年11月1日：幌内線のダイヤが改正され、路線が延長、経路が変更されます。
2017年4月1日：巴ハイヤー株式会社の廃業に伴い、立石興業株式会社に運行が委託されます。
2020年4月1日：幌内線日中便の一部で榊町団地経由便が試験運行されます。
2020年12月18日：運行車両が中型マイクロバスからバンタイプに変更されます。
2021年1月25日：電子マネー「WAON」での運賃決済サービスが開始されます。
2022年1月18日：幌内線日中便の一部で榊町団地－柏町経由便の試験運行が開始されます。
2023年10月1日：幌内線土日祝日ダイヤで日中便の一部の柏町経由便が取りやめられます。
2023年10月8日：市営バス無料乗車体験『バスを使ってみようデー 』が実施されます。

本社および営業所

三笠市が運行の主体となり、立石興業株式会社に運行を委託しています。

現行路線

幌内線
三笠小学校 - 市立病院 - ふれあい健康センター - 市民会館 - クロフォード公園 - 初音町入口 - 住吉 - 北星町 - 幌内市民センター - 鉄道記念館 - 幌内1丁目
三笠小学校 - 市立病院 - 榊町団地 - 高美町団地 - 柏町児童公園 - ふれあい健康センター - 市民会館 - クロフォード公園 - 初音町入口 - 住吉 - 北星町 - 幌内市民センター - 鉄道記念館 - 幌内1丁目（試験運行）

廃止路線

山の手線
幌内線 (鉄道記念館 - 中央町)
萱野線

車両

バンタイプ車両（電子マネーWAON利用可能）を使用しています。（13人乗りワゴン車。車両数非公開）

参考文献

三笠市史編さん委員会編 『新三笠市史通史編』 三笠市、1993年
三笠市編 『広報みかさ2014年11月号』 北海道三笠市、2014年
2014年10月中に幌内線各バス停留所に掲示された案内

関連項目

三笠市
幌内線
北海道中央バス岩見沢営業所
巴ハイヤー
立石興業

外部リンク

三笠市

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