三菱・アウトランダー

アウトランダー：三菱自動車のミドルサイズSUVの歴史

三菱自動車が製造・販売するミドルサイズSUV、アウトランダー。世界各国で販売され、プラグインハイブリッド車(PHEV)モデルも展開する人気車種です。本記事では、初代から最新の3代目までの歴史、特徴を詳細に解説します。

初代 (CW5W/6W型 2005年 - 2012年)

[2005年]]、ダイムラー・クライスラーとの共同開発エンジンを搭載した初代アウトランダーが登場しました。四輪駆動]をメインに、2WDモデルも追加。2.0L、2.4Lガソリンエンジンに加え、3.0L [[V型6気筒エンジンもラインナップされました。欧州向けにはディーゼルエンジンも設定されました。トランスミッションはCVTとATが用意されました。

ボディは軽量高剛性設計、サスペンションは走行安定性を重視した設計、電子制御4WDシステムによって高い走破性を実現しました。5人乗りと7人乗り仕様が設定され、上級グレードではロックフォード・フォズゲート製プレミアムサウンドシステムも搭載。パリ・ダカールラリー等のラリーレイドにもサポートカーとして参戦するなど、高い信頼性を誇りました。

2007年にはPSAグループへOEM供給、プジョー4007とシトロエンC-クロッサーとして欧州で販売されました。初代アウトランダーは、様々な改良や特別仕様車を通して、顧客ニーズに対応しながら進化を続けました。

2代目 (GF7W/8W型 2012年 - 2021年)

2012年にフルモデルチェンジした2代目は、衝突安全ボディ「RISE」を採用、安全性能を向上。2.0Lと2.4Lガソリンエンジンに加え、世界初の量産型4WDプラグインハイブリッドSUV「アウトランダーPHEV」が追加されました。ガソリンモデルは、新開発MIVECエンジンとアイドリングストップ機能「AS&G」の搭載で低燃費を実現。「平成27年度燃費基準」を達成しました。

PHEVモデルは、EV走行、シリーズ走行、パラレル走行の3つの走行モードと、S-AWCによる優れた走行安定性を両立。JC08モードで67.0km/Lという驚異的な燃費を達成しました。2013年にはアジアクロスカントリーラリーにワークス参戦し、クラス優勝を果たしました。

2代目アウトランダーは、マイナーチェンジを繰り返しながら安全装備の充実や燃費向上、デザイン変更などを経て、2021年まで販売されました。PHEVモデルは、リコールや燃費不正の問題もありましたが、環境性能の高さを評価され、大きな支持を得ました。

3代目 (GN0W型 2021年 - )

2021年、約9年ぶりのフルモデルチェンジで登場した3代目は、新デザインコンセプト「BOLD STRIDE」を採用し、力強いスタイリングを実現しました。プラットフォームにはルノー・日産・三菱アライアンス共同開発のCMF-C/Dプラットフォームを採用。北米仕様車には日産製の直噴エンジンを搭載しました。

日本仕様PHEVモデルは、先代からの4B12型エンジンを改良、モーターやバッテリー出力が向上。航続距離の拡大、7人乗り仕様の追加など、大幅な進化を遂げました。高速道路同一車線運転支援機能「MI-PILOT」や、コネクティッドサービス「MITSUBISHI CONNECT」も搭載され、運転支援機能も充実しました。

3代目アウトランダーは、PHEVモデルとして、革新的な技術と高い環境性能、安全性能を兼ね備えた、三菱自動車のフラッグシップSUVとして位置付けられています。2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤーのテクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、高い評価を得ています。

車名の由来と生産工場

アウトランダーの名前は、「Outland（遠隔の地、辺地）」と「er」を組み合わせたもので、「遠く未知なる地へ向かう冒険者」を意味しています。生産工場は、日本国内を中心に、中国、タイ、ロシア、インドなどに広がっています。

まとめ

アウトランダーは、発売以来、常に進化を続け、時代を反映した技術革新と高い信頼性で、世界中のお客様から支持されている三菱自動車を代表するSUVです。今後も、環境性能、安全性能、運転支援技術の更なる進化に期待が寄せられています。

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