三菱・エクスパンダー

エクスパンダー（XPANDER）

エクスパンダー（XPANDER）は、三菱自動車工業が東南アジア市場をターゲットにして開発したミニバンです。2017年8月にインドネシア国際オートショーで初めて姿を現し、同年10月からインドネシアのブカシ工場で生産が始まりました。主にASEAN地域に向けて販売されており、利用者から高い評価を受けています。

概要

エクスパンダーは、その機能性とデザインが相まって、多くの家庭にとって理想的な移動手段として位置づけられています。2019年2月には、日産自動車向けに2代目リヴィナのOEM供給が始まり、同年11月にはシリーズ最上位モデルとしてSUVタイプのエクスパンダー クロス（XPANDER CROSS）が導入されました。

沿革

• - 2017年

8月：第25回インドネシア国際オートショーで公開。
10月：インドネシアで販売を開始。

• - 2018年

3月：インドネシアでカーオブザイヤーを受賞。
4月：ASEAN市場を中心に輸出開始。
8月：生産拡大を発表。
10月：ベトナム市場での販売を開始。

• - 2020年

7月：ベトナムでノックダウン生産が始まる。
10月：マレーシアでもノックダウン生産を開始。

• - 2021年

9月：販売3年で50,000台の販売を達成し、記念のスペシャルエディションを発売。
11月：インドネシアでマイナーチェンジモデルを発表。デザインとエンジンの効率が向上。

• - 2022年

3月：タイでマイナーチェンジモデルを公開。

• - 2024年

2月：ハイブリッドEV車「エクスパンダーHEV」をタイ市場で販売開始。

• - 2025年

6月：改良モデルをインドネシアで発表し、30日にはバングラデシュでノックダウン生産を開始。

エクスパンダー クロス

エクスパンダー クロス（XPANDER CROSS）は、2019年11月に登場したエクスパンダーシリーズの中で最も高級なモデルです。標準のエクスパンダーと比較して車高を20mm高く設定し、よりSUVらしいスタイルを持っています。専用のデザインが施された17インチタイヤとアルミホイールが装備され、幅も50mm広がっています。

生産工場

エクスパンダーの生産は、インドネシアのミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダや、マレーシア向けのハイコム・オートモービル・マニュファクチャーズ、ベトナム向けのミツビシ・モーターズ・ベトナム、タイ向けのミツビシ・モーターズ・タイランド、バングラデシュ向けのランコン・ホールディングスなど、複数の工場で行われています。

車名の由来

「拡大する」「進化する」を意味する英語の「expand」から名づけられたエクスパンダー。この名称には、所有者の家族全員が明るい未来を築くことができるという願いが込められています。

その他の情報

エクスパンダーは、インドネシアの自動車専門紙OTOMOTIF主催のカー・オブ・ザ・イヤー2018で最高賞を獲得し、その名声を高めました。また、特別な塗装を施したエクスパンダーを描いたラッピング機がガルーダ・インドネシア航空によって運航されています。これはエクスパンダーの知名度向上に寄与しています。エクスパンダーは家庭向けの移動手段として、そして自動車市場における重要な存在として、今後も注目されるモデルとなるでしょう。

もう一度検索