三菱・ブラボー

ブラボー (Bravo)

ブラボーは三菱自動車工業が手掛けるワンボックス型軽自動車で、乗用車として取り扱われていますが、登録上は貨物自動車として分類されています。元々はミニキャブエステートの後継車として登場し、2000年代にはミニキャブバンの一部モデルとしてその名が再び使われます。

概要

ブラボーは、1999年に独立した車両として販売を終了しましたが、その後2011年に豪華装備を持つグレードとして復活しました。さまざまなデザイン変更や装備の改良が施され続けており、特に過給器モデルや実用性の高い軽自動車の中で独自の位置付けを確立しています。

初代ブラボー（1989年-1991年）

1989年に、ミニキャブエステートの後継車として、ミニキャブブラボーの名でデビューしました。この初代では550ccエンジンが搭載され、1990年のマイナーチェンジを経て660ccエンジンに移行しました。このモデルでは、エアコンや全席パワーウインドウなど、当時としては珍しい豪華装備が備わっていました。

2代目ブラボー（1991年-1999年）

1991年に、軽自動車の規格改正に対応した形で新たに「ブラボー」としてスタートしました。全車がマルチバルブエンジンを採用し、高-gradeではDOHCインタークーラーターボが装備されています。この頃のモデルは、後席のフットランプやスライドドアパワーウィンドウなど、実用性と豪華さが両立した設計です。

また1994年には、外装やサスペンションの大幅な変更も行われ、より快適な乗り心地が実現されています。しかし1999年にはタウンボックスが後継車として誕生し、ブラボーは生産を終了しました。

3代目（2011年-2014年）

2011年に、ミニキャブバンの改良に伴い、ブラボーの名称が復活しました。このモデルは、より豪華な装備を持つグレードとして位置づけられています。乗用車登録のタウンボックスは廃止されたものの、ブラボーは存在感を保ち続けました。

4代目（2014年-2015年）

2014年にはミニキャブバンがフルモデルチェンジされ、同時にブラボーもターボ仕様が追加されました。この時期、スズキ・エブリイのOEMモデルとして展開されることになりましたが、短期間でのモデルチェンジが続き、約1年の販売期間にとどまりました。

5代目 (2015年-) DS17V型

2015年に、ミニキャブバンとタウンボックスがOEMモデルとしてフルモデルチェンジを行い、ブラボーも再度ラインアップに加えられました。トランスミッションが改善され、全車が4速ATになったのち、その後もいくつかのモデル変更が行われました。特に、過給器エンジンモデルと自然吸気モデルの搭載が交互に続きながら進化を見せています。

車名の由来

「ブラボー」という名称は、イタリア語で「素晴らしい」や「よくやった」という意味を持ちます。この名称は、車両の精神やユーザーに伝えたいメッセージを反映させています。

その後の展開や市場での競争にも関わらず、ブラボーは三菱自動車のブランドのもとに数十年に渡り愛され続けているモデルです。

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