三菱・リベロ

三菱自動車 リベロ：自由を謳歌するステーションワゴン

三菱自動車のリベロは、1992年に誕生したステーションワゴンおよびライトバンです。4代目ランサー/ミラージュをベースに開発され、乗用モデルを「リベロ」、商用モデルを「リベロカーゴ」と名付けられました。

概要

リベロは、当時の日本車としては珍しくリアフォグランプを標準装備していました。商用モデルのリベロカーゴは、一貫して1.3Lおよび1.5Lの気筒あたり3バルブ方式12バルブの電子制御キャブレター仕様エンジンとディーゼルエンジンを搭載。日本車としては最後までキャブレターを搭載していた車種の一つです。

年表

1992年5月：ミラージュワゴン/ランサーワゴンの後継として販売開始。
1994年1月：一部改良。ランサーGSRの1.8Lターボエンジン（205馬力）+4WDの「GT」を追加。外観では、ピラーアンテナから電動アンテナへ変更、リアの「MMC」ステッカーを「MITSUBISHI」へ変更。
1995年9月：マイナーチェンジ。フロントフォグランプをバンパーと一体化。ハイルーフとフロントグリルガードを採用した「MONTE」を追加。「GT」はランサーエボリューションと同じデザインのフロントグリル、フロントバンパー、インタークーラーを採用し、エンジンの最大出力を215馬力に向上。
1996年10月：一部改良。運転席エアバッグとABSを全車に標準装備。「RVパッケージ」を新設。1.6Lのベーシックモデル「V」、1.5Lの廉価モデル「MVVワゴン」を追加。
1997年10月：一部改良。全車にチャイルドシート固定機構付きリアシートベルトを標準装備。1.6L「V」をベースにフロントグリルガードやツートーンボディカラーを備える「グリーンフィールド」を追加。
1999年7月：特別仕様車「Vリミテッド」をカタログモデル化。「V」にプライバシーガラスやキーレスエントリーを追加したお買い得モデル。
2000年11月：ワゴンはランサーセディアワゴン（後のランサーワゴン）の販売開始に伴い生産終了。商用のリベロカーゴのみ生産を継続。
2001年3月末：ワゴンの流通在庫分の未登録車の登録をすべて完了。
2003年3月末：リベロカーゴが販売終了。後継はランサーカーゴ。

特別仕様車

レッズバージョン：浦和レッズとのコラボレーションモデル。専用色の赤色ボディが特徴。埼玉県限定販売。
ROAD（ロード）：グリルガードなどのアウトドア向けオプションを装備。
サージ：湘南ナンバー誕生と同時に発売されたサーファー向けモデル。専用色「スニオンターコイズ」と重防錆対策処理が施されていました。

車名の由来

リベロ（LIBERO）は、イタリア語で「自由な」という意味を持ちます。キビキビとした走りで行動範囲の広いクルマとして命名されました。

リベロは、その名の通り、人々に自由なライフスタイルを提供したステーションワゴンでした。惜しまれつつも生産終了となりましたが、その個性的なスタイルと実用性は、今もなお多くのファンを魅了し続けています。

関連項目

三菱・ランサー
三菱・ランサーエボリューション
三菱・ランサーワゴン
三菱・ランサーカーゴ
* 三菱・ミラージュ

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