三菱自動車倉敷キングフィッシャーズ

三菱自動車倉敷キングフィッシャーズ

三菱自動車倉敷キングフィッシャーズは、岡山県倉敷市に拠点を置くラグビーユニオンチームです。三菱自動車工業株式会社水島製作所が母体となって運営されており、地域社会との結びつきを大切に活動しています。チーム名の「キングフィッシャーズ」は、倉敷市の鳥であるカワセミ（英語でキングフィッシャー）に由来しており、チームの象徴として親しまれています。チームは2022年に、それまでの名称であった三菱自動車水島ラグビー部から現在の名称に改称しました。

歴史と変遷

チームの歴史は古く、1946年に創部されました。日本の社会人ラグビーの黎明期から活動しており、1960年代には全国社会人大会に複数回出場するなど、実力のあるチームとして知られていました。1970年には、三菱重工業から三菱自動車工業が独立したことに伴い、「三菱自工水島」として新たなスタートを切りました。

その後、チームは西日本社会人リーグを主な舞台として活動しました。AリーグとBリーグの間での昇降格を経験しながら、地域社会人ラグビーのレベルアップに貢献しました。1995年には西日本社会人Aリーグに昇格し、このリーグがトップリーグ創設以前の主要な社会人リーグの一つであった時期に活動しました。

2003年、トップリーグ創設に伴い再編された地域リーグの一つであるトップキュウシュウAリーグに参入しました。トップキュウシュウにおいても、AリーグとBリーグの間を何度か昇降格するなど、激しい競争の中でチーム力を磨きました。しかし、2011年度には所属部員の不祥事により一時的な活動停止を余儀なくされましたが、2012年7月には活動を再開しています。

2016年、部員数の減少により、トップキュウシュウリーグへの継続的な参加が困難となり、リーグへの出場を辞退しました。チームの存続を優先し、活動の場を岡山県リーグや7人制ラグビーの大会に移しました。岡山県リーグでは2017年から2020年にかけて4連覇を達成するなど、地域レベルでの圧倒的な強さを示しました。また、2019-2020シーズンには全国クラブ選手権大会に初めて出場し、ベスト8に進出する notable な成績を残しました（諸事情により準々決勝を棄権）。

現在の活動

岡山県リーグでの活動を経て、チームは再び広域リーグへの挑戦を決意しました。2021-2022シーズン終了後に行われたトップウェストへの参入マッチに勝利（対戦相手の棄権による不戦勝）し、2022シーズンからトップウェストCリーグへの参入を果たしました。同時にチーム名を現在の「三菱自動車倉敷キングフィッシャーズ」に改称しました。

トップウェストCリーグへ参入した2022-2023シーズンには、リーグ優勝を飾り、翌シーズンのトップウェストBリーグへの昇格を決めました。トップウェストBリーグでは、2023-2024シーズンに4位、続く2024-2025シーズンも4位と、安定した成績を収めており、更なる上位リーグを目指して活動しています。

ホームグラウンドとして、公式戦は主に倉敷市水島緑地福田公園グラウンドで開催されています。地元に根差したチームとして、練習や試合を通じて地域との交流を深めています。

チームの指揮は、2022年度には上板弘和氏が監督を、石井祐次郎氏が主将を務めました。

三菱自動車倉敷キングフィッシャーズは、長い歴史の中で幾多の困難を乗り越えながら、常にラグビーへの情熱を持ち続けています。地域に愛されるチームとして、今後のさらなる活躍が期待されます。

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